ボーイズラブ・レビュー
このたびめでたく完結しました、岩本薫さんのADコンプレックスです。
妹が愛読していたこのシリーズ、私ももれなくおこぼれに預かっておりました。
正統派のオフィスラブ、働く男たち……。
ステキでした。
やっぱり、職業の内容はしっかり書き込んであった方が読み応えがあるし面白いよと実感させてくれたシリーズです。よくわからん仕事しているナントカ財閥の御曹司も、しっかりセレブっぽく書いてくれてたら納得もできるんですが、金持ってて使い放題なんです、というだけではしらけますから。
ただひとつ問題が。
この受の顔、私好みじゃない……。
いやそれだけなんですが。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
会社が いきなり吸収合併──広告代理店に勤める俺を突然襲った試練。特別チーム「特攻プレゼンプロジェクト」に配属されたのはいいけど、チームメイトは合併相手の切れ者エリート・世羅!? 俺から社内人気No.1の座を奪ったにっくき男じゃないか! こうなったら目にもの見せてやるッ……しかし逆に、人生最大のヒミツ(じ、実はチェリーボーイ…)を握られて絶体絶命! 大人気シリーズ、続編大量書き下ろし♪ 有栖の貞操の行方は!?
遊び人を装っているくせに実はチェリーボーイな有栖と、吸収合併された会社に乗り込んできた世羅という組み合わせです。
この手の組み合わせには珍しく、攻がぶきっちょな当たりが笑えます。
好きな子ほどいじめたい、という小学生並の精神構造から抜け出せずにすれ違うふたり。仕事もできて社交的なのに恋愛には不慣れなのです。
私はどちらかというとこの連中の恋愛模様より、会社の中で頑張って業績を伸ばそうと頑張る話の方が楽しめました。
プレゼンのアイデアを絞ったり、スランプになって悩みまくってついに突破口を開いたり。陰に日向に世羅の助けが入ったり、仕事の過程に微妙に恋愛が絡んでくるので、一概にどこの部分が好き、とは言い切れないのですが、やっぱり働く男はステキです。
巻を追うごとにエロ度が高まります。
1巻は本番はなしだったんですが、2巻で有栖はチェリーボーイ脱出前にバックバージン喪失する羽目になり、3巻ではリストラ計画が持ち上がっているということで詳細を問い詰めに行ったはずが、気付けば、
「抱かれに来たんだろう」
とか言われてなし崩しに押し倒され。
振り返ってよくよく考えてみれば、相思相愛のエロが拝めるのは3巻の後半からなんですね。いや別に良いけどね……。
最後は、こいつらこんなに上手くいって良いのかええっ!?
というくらいあっさりお互いの恋心を認めてラブラブハッピーエンドですが、そこに至る紆余曲折がきっちりまとめられたかなと言うことで素直に楽しめました。
これで受の顔が私好みなら文句なかったのになぁ。
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アキミ