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ボーイズラブ・レビュー


あらすじを読んで即購入決定。
(最近、これくらいの表紙ならレジにいるのがうら若いお兄さんでも平気になってきた。やばいよ私。)

帰宅後、早速読み始め、数十ページ進んだところでこれが実は2冊目だと気付きました。やられた……。シリーズとも2冊目とも書いてなかったから油断しておりました。今さら読むのを止められるはずもなく最後まで読んで、1冊目「スペシャリスト」も購入決定。

1冊目読んでなくても普通に楽しめましたが、やはり詳しい話をい知りたいですし。


以下ネタバレ妄想注意!





紹介文で目がハートになりました。


新進気鋭のピアニスト・一條慎也はここ数日同じ夢──瀬崎嘉信に抱かれる夢を見ていた。修理屋兼画廊のオーナーである瀬崎は、以前ある事件に巻き込まれて記憶を失った慎也を救ってくれた恩人だ。夢の中の瀬崎は溶けるほど慎也を愛してくれる。その時のことは憶えていないが、慎也も瀬崎に憧れ以上の強い想いを抱いていた。しかし瀬崎の眼差しは自分を通して失った記憶の中の“慎也”を見つめ、求めている。揺れる心を抱えたままコンサートを控えた慎也の前に、突然瀬崎の元恋人が現れ──!!


ベタでも結構!
私は記憶喪失ネタが大好物です。

しかも今回は、記憶を失っている間に恋人同士になって、以前の記憶を取り戻したとたん、愛し合っていた短い時間のことを忘れてしまった、というパターンです。
忘れたり思い出したりと忙しかったのは受の慎也。
記憶がない間に恋人ができたせいで、演奏の音が変わったと周囲に絶賛され、空白の2週間が気になって仕方ありません。しかも、完全に忘れているわけではなくておぼろげな記憶はあって、それが毎晩夢に出てくるのです。
……男に抱かれる夢ですよ……うーん、初めての経験がよっぽど生々しく印象的だったんでしょうね~(恐らくこの辺の詳細が1冊目)。

好きだったことだけは覚えている、でも瀬崎(攻)は記憶を失っている時の自分が好きなのであって、今の自分は……と、一人で悶々としています。そんなところに、昔、瀬崎を裏切った元恋人のアレックスが現れたものだから大変です。
心がぐちゃぐちゃで整理がつかずに、コンサート直前だというのに演奏はボロボロ。
追い打ちを掛けるように、ライバルに襲われて犯されかけ、右手を潰されかけ、すんでの所を瀬崎に助けられます。怪我の功名と言うべきか、そのショックで忘れていた間のことを、慎也は思い出しました。

慎也が思い出したことで狂喜乱舞せんばかりだったのは間違いなく瀬崎です。
健気なこの攻様は、微かでも好きだったことを覚えていてくれただけで幸せだったのです。その上、最後まで思い出してくれてありがとう、というわけです。コンサートも無事成功し、慎也は有名ピアニストの道をまっしぐら、二人は恋人同士になり、文句なしの大団円でした。

音楽的な話もしっかり書き込まれてあって満足です。
個人的には、やはり画廊とかオークショニアとか贋作とかの1冊目が気になります。
空白の2週間を埋めるための1冊目……探しに行かなくては。

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