4344802357月と茉莉花
佐倉 朱里

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ボーイズラブ・レビュー



萌えツボ。

いやー、萌え萌えでございました。
ごちそうさま。

ジャンルで言えば古代中国風ファンタジーですが、
むしろ注目すべきはカップリングでございましょう。
攻め落とされた国の王子と、
勝国の太子の恋愛です。
しかも受は盲目
そして、


主従です!!



もう大好き。
ファンタジーって、文章がへたれてたり、
描写がちぐはぐだと萎えること必至なんですが、
この作品にはちゃんと酔わせて頂きました。

イラストが雪舟薫さんだったのもポイント高かったです。


ちょっとばかし受が受動的すぎる気もしますけど、私はOKでした。
だって設定が、敗戦国の盲目の王子と戦勝国の太子ですからね。
不自然じゃなかったので無問題


以下ネタバレ妄想注意!






紹介文いきます。


戦で敵国を滅ぼした煬大牙は、
敵国の目の見えない第一公子を捕虜にする。
自分を廃嫡・幽閉までした亡国を恨むことなく、
運命を受け入れようとする公子に対し、
大牙は特別な感情を抱きはじめる。



設定からも分かるように、
受の生殺与奪はすべて攻の太子が握っているんですね。
受は盲目な上、生国でも虐げられており、
食べさせてくれる相手が親から敵に変わっただけと言う具合です。

で、その健気な受に引かれていく攻太子のぶきっちょさ加減が可愛い。
なまじ権力を持ってるだけに、たいがいのことは望めば叶えられる、
いわゆるオールマイティキャラな攻。
こういうキャラは扱いが難しいものですが、ちゃんと書けてました。

しかしなぁ、ちょっとばかし抜けてるといいますか、
いくら受の境遇に同情して逃がしてやろうと思ったからといって、
懐剣をこっそり寝所に忍ばせておくのはどうかと思いますよ。

普通は、これで死ねと言われてると思います。
特に昔の日本、中国は女性は貞操を重んじましたから。
(現代日本はまぁ、アレですけどね)
武士の妻は、夫以外の男性に操を汚された時、
自らの誇りのために持っている懐剣で自害します。
彼の場合、敵に犯されてるわけですから、普通に考えれば、
性別は男ですけど、十分自害する理由になる程度の辱めです。

そう言う風習というか考え方に気が回らなかったあたり、
抜けてるよ、太子

そして本気で死のうとした太子、
切ろうとしたのが手首じゃなくて胸というあたりがすげぇ。
一突きですからね。
そんじょそこらのリストカット自殺未遂とは覚悟が違います

良く助かったもんだ。

まぁ死んだらそこで話が終わってしまいますが。

「おれがおまえに飽きたときには、
 苦しまぬようにおれが殺してやる。
 それまでは死ねると思うな」


助かった時に太子が言い放った言葉ですが。
なんつー傲慢!
でも言われた方も喜んでましたけどね。


しっかし、いいですねー。
主従関係って。
ちゃんと、ラブラブに至るまでの事件とか心理描写があるので、
安心して最後まで楽しく読めます。

盲目設定が効いてます。
だって何するにしても介添えがいるわけですよ。
大事にする側も庇護欲そそられますし。
いちゃいちゃし放題。
目の毒です。

自分がないと死んでしまう受。
究極ですよねー。
いやいや、オススメですよ。

強いて言うなら、受、無邪気すぎ
そこが可愛いって話もありますが、

なにもお花畑に連れて行ってもらってよろこんではしゃいで転んで――
ってそこまでしなくても。

いつの時代の少女漫画だよオイ!
とツッコミのひとつも入れたくなります。
そこそこの年の青年のハズなんだけどなー。
うーん……。

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