| やさしい竜の殺し方 (1) | |
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ボーイズラブ・レビュー
けっこう重いめ(?)のライトノベルSFをお書きになっていた津守時生さんの、
色んな意味で弾ける直前の作品です。
かなり昔から彼女の小説は愛読しておりましたが、
まさかこーいうブログで感想として書く日がこようとは思ってなかったです。
この作品以降、彼女は某三千世界~を皮切りに、
見事に
いや、弾けたあとのも、笑いながら楽しく読ませて頂いておりますが。
とりあえず感想に入る前にひとつ突っ込んで良いでしょうか。
これまで色んな小説をボーイズラブ・ライトノベル・一般書籍を問わず読んできましたが、
壊れて売れなくなり、消えていく作家さんは数多く見れど、
この「やさしい竜の殺し方」シリーズは、津守時生の商品群の中で、
作中の文章に色気を感じられる最後の作品です。
5巻完結ですが、とりあえず試しに読んでみたい場合は、
2巻までまとめ買うと良いかと思われます。
話が一段落していますので。
さて。
今回のブログタイトルで≒ボーイズラブとつけました。
っつーのもですね。
レーベルを見てもらえれば分かるんですが、
この小説、ボーイズラブ系のレーベルから出てるわけじゃないんですよね。
スニーカー文庫です。ライトノベル系ファンタジーとか、バリバリに出してるトコです。
この「やさしい竜の殺し方」も、もちろんファンタジーです。
剣と魔法とドラゴン、人間以外の種族がばんばん出てくる、王道ファンタジーです。
しかしですね。
私は思うのです。
王家のお姫様を差し置いてオスが男に向かって真顔で超絶真剣に、
「愛してる」
などという激白を連呼し、
「必ず守る」
などと誓約し、
ギシギシ(本番のことです)はなくとも、
バッチリ接吻まで済ませ、
あまつさえ作中に、オス同士の交尾だの、
発情期だのという単語が飛び交っていれば、
それはもう立派なボーイズラブでしょう!
以下ネタバレ妄想注意!
とりあえず一巻の紹介文、というか世界設定をどうぞ。
この世界は、陽の人間界と陰の幻獣界が、背中合わせのように存在しているという。
遙か昔、争いの絶えなかった人間と幻獣の間で不可侵の誓約が交わされ、
二つの種族は永遠に別の世界に住むことになった。
その時、全幻獣を総べる王は、深く愛していた人間の女王に己の剣を渡し、
彼女の危機には自分が、その子孫の危機には自分の子孫が、
必ず助けに行くと誓って別れた。
そして、三度目の乱世が巡り来ようとしていた―。
その3度目の乱世がメインのシリーズなんですが。
困ったことに、世界を守るために陰界からやってきた竜王は、
美形で、彼の友人に似ていたからと言う理由だけで、
あろうことか男相手に誓約をかわしてしまったのです!
一緒にパーティーを組んで旅をしていた王家のお姫様、立つ瀬がありません。
何とも言えず哀れであります。
しかも、3度目と言うからには1度目と2度目が当然あるわけで、
それぞれその時代の竜王が人間界(陽界)にやってきて王家の人間相手に誓約をし、
世界を救ってきたわけなんですが。
そのうち1度目は、まぁ順当にメスの竜王が男の人間相手に誓約します。
(ただしメスの竜王様は子持ちの不倫(?)でしたが)
2度目は、まだ10歳にもならない男の子相手に、オスのドラゴンが誓約。
3度目もオスの竜王が男の人間相手に誓約。
ちなみに、このシステムを作った初代竜王の誓約相手は、
一回りどころか百年単位で年下の、
十代前半の少女でした。
……ロリに不倫にショタ、ホモ……
やましい気持ちがあろーがなかろーが、
客観的にこの状況を見た善良な一般市民が、
ああ、歴代竜王様ってみーんなヘンタイなのね!
という感想を抱いてもまったく不思議はありません。
あ、でもいちおう、内容は正真正銘のシリアスですから!
オスの竜王ウランボルグに告白されちゃった男アーカンジェルは、
幼い頃のトラウマと戦って克服し、
自分に誓約を立てたドラゴンを守るために仲間と一緒に命懸けで戦い、
同じくドラゴンの誓約者だった祖父と見解の相違から対決、和解し、
死んじゃった竜王まであの世から呼び出して巻き込んで世界を救い、
最終的に住む世界は2つに分かれて逢えなくなるけど、お互い頑張ろうね!
という感じでさわやかにお別れ。ハッピーエンド。
というストーリーなんですが。
(こうやって書くと身も蓋もないな)
ひとつひとつのエピソードはちゃんと作り込んであるし、
キャラクターは魅力的(特に歴代竜王様たちの、揃って格好いいこと!)だし、
作中に大きな破綻はないし、
泣けるし笑えるし面白いし、とってもオススメな小説なのです。
名言・迷言も多数あります。
文庫落ちする前の新書時代のアオリ文句なんて、もう歯が浮く歯が浮く!
私の軟弱な歯など、残らず浮き上がって大変なことになります。
曰く、
「愛してるは最強呪文」(He said "I love you")
「あなたなしでは……」("I can't live without you")
「すべてを、あなただけのために――」("I can see the heaven in your eyes")
これぜーんぶ、オトコがオトコに対してのたまったり思ったりしたことであります。
これが男同士の友情だの絆だのですませられるだろうか?
いや、
断じて否である!!
ちなみに私は2代目のショタ竜王様がお気に入りです。
黒髪長髪の大人のオスで、子供を虐待したアホ兵士を華麗に殺害し、
攫ってきた美女を侍らせたりしてたどっかの王様のお城に、
盛大にカミナリ落として城ごと黒こげに砕いてみたりする、
苦み走ったいい男です♪
いい男たちがゴロゴロしてるので、
きっと誰かはお気に入りになるはず。
でも、いい男はみーんな、男とくっつちゃうけどね!
……そこはかとなく理不尽な気がする……
この世界は、陽の人間界と陰の幻獣界が、背中合わせのように存在しているという。
遙か昔、争いの絶えなかった人間と幻獣の間で不可侵の誓約が交わされ、
二つの種族は永遠に別の世界に住むことになった。
その時、全幻獣を総べる王は、深く愛していた人間の女王に己の剣を渡し、
彼女の危機には自分が、その子孫の危機には自分の子孫が、
必ず助けに行くと誓って別れた。
そして、三度目の乱世が巡り来ようとしていた―。
その3度目の乱世がメインのシリーズなんですが。
困ったことに、世界を守るために陰界からやってきた竜王は、
美形で、彼の友人に似ていたからと言う理由だけで、
あろうことか男相手に誓約をかわしてしまったのです!
一緒にパーティーを組んで旅をしていた王家のお姫様、立つ瀬がありません。
何とも言えず哀れであります。
しかも、3度目と言うからには1度目と2度目が当然あるわけで、
それぞれその時代の竜王が人間界(陽界)にやってきて王家の人間相手に誓約をし、
世界を救ってきたわけなんですが。
そのうち1度目は、まぁ順当にメスの竜王が男の人間相手に誓約します。
(ただしメスの竜王様は子持ちの不倫(?)でしたが)
2度目は、まだ10歳にもならない男の子相手に、オスのドラゴンが誓約。
3度目もオスの竜王が男の人間相手に誓約。
ちなみに、このシステムを作った初代竜王の誓約相手は、
一回りどころか百年単位で年下の、
十代前半の少女でした。
……ロリに不倫にショタ、ホモ……
やましい気持ちがあろーがなかろーが、
客観的にこの状況を見た善良な一般市民が、
ああ、歴代竜王様ってみーんなヘンタイなのね!
という感想を抱いてもまったく不思議はありません。
あ、でもいちおう、内容は正真正銘のシリアスですから!
オスの竜王ウランボルグに告白されちゃった男アーカンジェルは、
幼い頃のトラウマと戦って克服し、
自分に誓約を立てたドラゴンを守るために仲間と一緒に命懸けで戦い、
同じくドラゴンの誓約者だった祖父と見解の相違から対決、和解し、
死んじゃった竜王まであの世から呼び出して巻き込んで世界を救い、
最終的に住む世界は2つに分かれて逢えなくなるけど、お互い頑張ろうね!
という感じでさわやかにお別れ。ハッピーエンド。
というストーリーなんですが。
(こうやって書くと身も蓋もないな)
ひとつひとつのエピソードはちゃんと作り込んであるし、
キャラクターは魅力的(特に歴代竜王様たちの、揃って格好いいこと!)だし、
作中に大きな破綻はないし、
泣けるし笑えるし面白いし、とってもオススメな小説なのです。
名言・迷言も多数あります。
文庫落ちする前の新書時代のアオリ文句なんて、もう歯が浮く歯が浮く!
私の軟弱な歯など、残らず浮き上がって大変なことになります。
曰く、
「愛してるは最強呪文」(He said "I love you")
「あなたなしでは……」("I can't live without you")
「すべてを、あなただけのために――」("I can see the heaven in your eyes")
これぜーんぶ、オトコがオトコに対してのたまったり思ったりしたことであります。
これが男同士の友情だの絆だのですませられるだろうか?
いや、
断じて否である!!
ちなみに私は2代目のショタ竜王様がお気に入りです。
黒髪長髪の大人のオスで、子供を虐待したアホ兵士を華麗に殺害し、
攫ってきた美女を侍らせたりしてたどっかの王様のお城に、
盛大にカミナリ落として城ごと黒こげに砕いてみたりする、
苦み走ったいい男です♪
いい男たちがゴロゴロしてるので、
きっと誰かはお気に入りになるはず。
でも、いい男はみーんな、男とくっつちゃうけどね!
……そこはかとなく理不尽な気がする……
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アキミ













津守さんの本は全部読んだのですが、一番好きなのはこれです〜。
ストーリー面白いし、キャラ良いし!
雑誌ザ・ビーンズNO1ではも〜ラブラブカップルでしたし!
また、『喪神の碑』で出てくるO2とマリリアードの友情が、どうしてもいきすぎた友情に見えてしまうのですが・・。