![]() | 鏡の迷路 春原 いずみ 麻生 海 オークラ出版 2004-08-14 売り上げランキング : 66,502 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ボーイズラブ・レビュー
逢えるかもしれないの3巻です。次の1冊でいちおう完結なんですが、
中だるみの気配もなく、きっちり読ませてくれます。
春原いずみさんを集中的に読んでいるせいか、
やたら愛着を覚えるようになってきました。
買いそろえてみようかな……(←散財の悪寒)
私の場合、気に入った作家さんは、新刊が出ていたら、
パブロフの犬よろしく手にとってレジへ!
という悪しき習慣があります。
その方がハズレが少ないですから。
ボーイズラブ小説は、なかなか気に入る作家さんがいないのですが、
春原いずみさんは、久々の殿堂入りを果たすかも知れないッス。
榎田尤利さん以降、なかなかこれぞという作家さんがいなかったので、
財布事情さえ無視できれば喜ばしいことであります。
さてさて。
今回のお話では、珍しく(?)攻めが悩みまくります。
嫌いじゃないですよ。(基本、受け至上主義ですが)
日頃竹を割ったような性格の男が、
何らかの事情で気弱になってしまうのって。
まぁ、いちおう人間ですから。
たまには袋小路にはまりこんで悩んでもらわないとね。
……他人事だから放言できることではありますが。
悩みながら成長してこそ人間ってもんです。
盛大に悩んでもらいましょう。
優しい受けがとっても優しく念入りに慰めてくれますから!
以下ネタバレ妄想注意!
とりあえず紹介文を。
身も心も充実した日々を送る恋人同士の吉永と内海。
そんなある日、二人の勤める佐倉総合病院に、
留学から帰国したばかりの整形外科医・春谷が赴任してくる。
だが、スマートでやり手の春谷は、あっという間に院内の信頼を集め、
専門の重なる吉永の存在を脅かしていく。
やがて、行き詰まっていく吉永は重大な問題を起こし―!?
内海は、あてどない心の迷路にさまよう吉永を救えるのか―。
大病院を舞台にした華麗なるメディカルラブ第3弾。
専門が重なった場合、患者の流れが変わることはある程度仕方ないことですが、
ちょっとその流れが大きすぎましたね。
今まで看護士にも患者にも人気者だった吉永は相当凹むことになります。
しかも凹みすぎて医療ミスまでやらかしてしまい、
彼のプライドはズタズタでございます。
一時は吉永のライバルに名乗りをあげていた佐嶋なんかは、
軽く、
「対立した結果、辞めるんならそれはそれ。
それだけの人間だったということでしょう」
と、静観を決め込みます。
正しい判断だとは思いますが。
そして肝心の内海です。
自分は吉永に助けてもらったんだから、今度は……
とばかりに頑張りますが、どうも上手くいかず、
もどかしい思いをします。
不器用ながら一生懸命励ましたり慰めたりするところがなかなか萌え♪
なのですが、もちろん本人は真剣です。
しかし、なかなか吉永は立ち直ってきません。
相当、事態は深刻であります。
そんな中、傷心の吉永を慰めるべく彼の自宅にあがった内海は、そこで
えらい目に遭います。
佐嶋先生に相談に行った帰りに寄ったんですが、
それが裏目に出たようです。
佐嶋先生の香水の匂いがついていて、それを吉永に気付かれてしまいます。
そしてお約束の言いがかり。
酔いつぶれてほとんど正気を手放しかけていた吉永は、
「副医院長(佐嶋のこと)に渡すくらいなら殺してやる」
と、内海の首を思いっきり締め上げます。
痛いって……。
そして、それに対して内海の吐いた台詞がまたイッちゃってると言うかカッコイイというか。
「殺したければ殺せ。だがプライドは捨てるな」
と言い放ちます。すごい根性というか愛情というか。
ある意味尊敬に値します。
とりあえず吉永は、やけ酒に酔った挙げ句、八つ当たりで恋人を絞め殺し。
などという最低最悪の醜態を曝すことは免れました。
しかし、盛大に体重を掛けて締め上げちゃったせいで、
内海の首にはくっきり手の跡がついちゃいます。
おかげで彼は、「風邪気味で」なんつーお粗末な言い訳でもってハイネックを着用。
しかも検査の時も脱げない、という、ちょっと情けないことになってしまいます。
最終的には吹っ切れてライバル医師とも本来の気っ風の良さで舌戦をかわし、
いつも通りの吉永に戻るわけですが。
とりあえず何事にも加減は必要だということを学んで欲しいと思います。
↓WEB拍手です↓
アキミ











