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祥伝社 2014-01-25
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ボーイズラブコミック・レビュー


人外BLファンタジーですよひゃっほう!!
表紙がもうね、ボーイズラブじゃない。
オビにBLって書いてあるからまだいいけど、BLってナニ? な層はうっかりスルーしかねないやつです。ぱっと見たらちょっとオシャレ系の青年向けっぽく見えてやばい。
間違えて買った人がこっちに転がってきてくれたら嬉しいな♪

さて、同じ世界観の主人公違いで3話+番外編の構成になっております。
人外といっても、だいたいのキャラは人間っぽい顔して二足歩行していますのでご安心ください。
あ、作中のカプが一組、ガチの虫なので苦手な人は注意ですよ。
カブトムシ君です。私は大好きだ!
ちなみに私は頭が悪すぎて1回目読んでもイマイチ人間関係が把握しきれず、そのまま2週目に突入しました。それでようやく、誰と誰がどうなっててとか時系列とかが把握できておおおおおお! ってなった感じです。時間の順番通りにお話が並んでいないので、なーんも考えずに読むとこんがらがります!


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
そこは、夢の世界。人間は動物に、動物は人間に、種族を変えて 愛おしい生を共におくる―― 。 ニィーニの森は、さまざまな種族が集う不思議な森。満月に願えば湖の妖精が願いを叶えてくれる――。
【第1話】人間とブタ、そしてカエル。呪いを受けた犒瓩卜をしてーー。
【第2話】狼が育てたのは猫科のハーフ。狼は見届けたい、愛し子を。
【番外・蛹の脚】カブトムシの恋を描く異色作。
【第3話 前中高編】殺し合う人間とウサギの一族。種族を超え、男はウサギの青年に惹かれていく。


ファンタジーというか童話というか。 童話といっても現代の子ども向けにソフトに加工されたやつじゃなくて、どっちかというと一時流行った本当は恐ろしいグリム童話的な雰囲気があります。
ニィーニの森は赤身の肉を食べると呪われる空間ですが、生も死もちゃんとそこにあって、色んな生き物が地に足をつけて暮らしている場所です。
満月の夜に湖の要請が願いを叶えてくれるという奇跡はありますが、あまりな無茶振りはサクっと拒否されるので、それほどぶっ飛んだことは起こりません。
カエルとブタとウサギと人間のお話は超ほのぼの。
つーかウサギ、そもそも草食なのになぜにわざわざ呪われるニィーニの森で肉に食らいついた……!そんなことも分からないくらい飢えてたのなら仕方ないのか。
呪いにかかったウサギさんはブタになり、ぼくを(ご飯として)食べてと身体を差し出したブタさんの耳はウサギの耳に。
ウサギさんの恋人だった人間も絡んできて、身体が入れ替わった?ウサ耳のブタさんとベッドを一緒してたり、ブタになっちゃったウサギさんは元恋人の家に行きたがらなかったり。このへんちょっと複雑。
そして森で出会ったカエルと仲良くなるウサ耳のブタさんは、この入れ替わりの呪いを解いてもらうために湖の妖精に願い、叶えてもらいます。
人間とウサギさんはめでたく元鞘。
ウサ耳だったブタさんはカエルさんと両想いに。
このお話が一番ほのぼの。カエルさんかわいいです。
森の管理人のニィは、あんまり話に絡んでなくて残念でした。
きっと彼は良いBLになるのに!


狼と猫科のハーフちゃんの話はね、ひたすら切なかった。
狼の器がでかすぎて平伏した!
拾った子猫人間のために群れを抜けて、病気で尽きかけた寿命を延ばすべく湖の妖精に人間にしてもらって多少、時間稼ぎをして。
子猫が1人で歩けるまで面倒を見て、満足して死んでいきます。
BLというか異種間愛だよ……たまらん。


そして番外編である。
カブトムシである。
擬人化とかない。
ガチで脚が6本ある黒光りするアレ。

本物のカブトムシ同士のボーイズラブですわ!!

サナギの時に出会ってるから、たぶん幼馴染みモノ
一旦、人間の都合で離ればなれになって、子どもがカブトムシ同士を戦わせる遊びをする場で敵として出会うし、出会ったときに一方は相手のことを覚えてないというドラマティックさだから、彼らが人間ならリンクス系のファンタジー。
そして、何故かレアなカブトムシを2匹持ってる通りすがりのスーツ着た成人男性が、向かい合ったまま戦わないカブト2匹を、子どもから「カブトの交換」という形で救い出して一緒に暮らせるように計らってくれたから、見事なハッピーエンド。
これもしニィーニの森に連れてってもらえたら、彼らどうすんだろう。
一夏で終わるはずの命が延びたりするのかしら。
ちょっとこの2匹の行く末は見てみたいですね。


そして最後のちょっと長めの話。
ウサギVS人間の血みどろの戦いでございます。
ホントに戦ってるから。
ウサ耳の一族と人間が!
先に手を出したのが人間で、我慢の限界を突破して逆襲に転じたのがウサ耳の一族。
もう復讐と利益が双方から消えなくて、戦いに終わりが見えないの。
えらいことです。
それをなんとか和解に持ち込むまでのお話です。
実はウサ耳一族と人間の血を引いていた青年・オーウェンが頑張ります。
両種族の架け橋になって、そのあと、好いたウサ耳一族の青年をゲットしてニィーニの森に行ってしまいます。 もう設定が人間界の縮図でつらい。
でも目が離せなかった。

ちなみに、1話で出てきた人間が、このウサ耳一族と人間の間に立って頑張った青年・オーウェンで、行き倒れかけてブタの耳に齧り付いて呪いにかかり、ブタになっちゃったウサギさんが、オーウェンにゲットされた子になります。つながったー!!!

なんかこう、じわじわくる名作だと思います。
私は1回読んで理解しきれず、2回目読んで流れを把握し、3目でツボにはまりました!
よーわからんという感想なのにノータイムで2回目読ませる引力すげえって思います。

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