ブログネタ
BL小説・BLコミック に参加中!
第五の運命    富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 (角川ルビー文庫)第五の運命 富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 (角川ルビー文庫)
秋月 こお 後藤 星

角川書店 2013-11-30


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ボーイズラブ・レビュー


あけましての時期を完全に逸してしまいましたので、寒中お見舞い申し上げます!
年末はアラブ旅行記本を作ったり冬コミ行ったりで、年明けはインテ行ったり東京から来た友達と連日遊びほうけたりでドタバタしておりました。

今年はもうちょっと定期的に更新したいです。
読む量も書く量も増やしたい!
昨年に引き続きデビュー作もできる範囲で追いかけていきます。
あとオリジナルに限る、ですがBL同人誌の軽い感想も、このブログ内にカテゴリを作って書いていきたいなーと思います。昨年、同人誌の感想ってあんまりもらえない……という話を複数の方から聞いていて、そうなのかーと思ったのと、自分の覚え書きとして。
同人誌にも商業誌に勝るとも劣らない名作があるし、商業ではできないこともやれるし、奥が深いのです。どこまで感想書けるかは、様子見ですけども。

さて今年のボーイズラブはじめはフジミシリーズの外伝でした。
完結したとはいえ、定期的に新作が出るのは嬉しい限り。
今回は生島さんとソラくんのお話でした。
みんな成長していくんだねー!

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
クリスマスムードに賑わう富士見町に、天才ピアニスト・生島高嶺とその恋人・空也が久々に訪れる。美しい青年に成長した空也にフジミメンバーも驚くが、それ以上に衝撃だったのは、ベタ惚れだった二人に微妙な空気が生まれていたこと。悠季と圭はそんな二人に振り回されて…!?年の差ゆえの恋に悩む高嶺&空也カップルの恋の行方を描いた「サプライズの行方」の他、花嫁となった三条薫子と高嶺とのピアノ対決を描いた表題作を収録した見所満載のアンコール外伝集第3弾!

年の差の天才同士がくっついたカプだった生島高嶺とソラくん。
ちっちゃくて可愛かったソラがいつの間にか成長して二十歳になっておりました。
背も伸びて体格もしっかりして……それゆえ、昔と変わってしまった身体で高嶺に愛され続けられるだろうかという悩みが生まれています。
また高嶺は、どんどん身体も心も成長していくソラと、無学で楽譜も読めずにピアノを弾き続ける自分を比べて、小さかったソラに置いて行かれるのではないかという嫉妬と焦燥を抱えて悶々としていました。

あの!
初登場時から!
超絶俺様で天才で野獣で、すべてを才能でねじ伏せてのし歩いていた熊男が!

いやー、ご長寿シリーズの醍醐味といいますか。
まさかこんな危うげな生島高嶺を拝む日が来ようとは思ってませんでした。


そこから高嶺は新婚の三条薫子と「第五」を連弾することになって、その流れでついに高嶺は楽譜を読む訓練を始めることになりました。ピアノ教師の薫子が、高嶺に楽譜のなんたるかを教えることになったのです。 すごいね。
いままで楽譜を見て弾くことを一切しなかった男がどでかい壁にぶつかって、それをねじ伏せる――相当なパワーがいる作業です。
フジミのキャラはそういうことをやってくれるから嬉しい。
悠季も圭も、才能はあるけど易々とそれを手にしたわけではなくて、でもだからこそ彼らが階段を上ったときの、地に足の着いた感じのカタルシスが味わえる快感が好きです。
でもねー、ほんと何回でも書くけど高嶺でそれが味わえるとかまったく思ってなかった、のでびっくりしました。
あと、圧倒的に力量に差がある高嶺に正面からぶつかってく薫子姐さんがごっつかっこよかったです!


BLとしては悠季と圭の相変わらずなラブラブ夫々っぷりが安定しておりました。
ねちっこいギシギシがお好みになったようで……。
やっぱり最中の悠季の反応はちょっと好みじゃないんですが、これも慣れですねきっと。
いろんなキャラの側面が覗けるっぽい外伝、次も楽しみです。

    ↓WEB拍手です↓
   web拍手