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ここ最近、ボーイズラブ業界で流行っている「既刊に小冊子やペーパーが付く」系の既存読者泣かせの企画です。
新規の読者向けに1巻を買ったら作者書き下ろしのペーパーや小冊子がもらえたりします。
それに関するお話です。

読んだことのない作家さんの本におまけが付いていたら買ってみようかと思う。
それは否定しない、オタクとはオマケとか限定とかそういうのに弱い。認める。

新規開拓して読者の裾野を広げたい。それもわかる。
母数を増やすのは商売の鉄則です、儲けないことには本も出せないですから、ある程度は仕方ないと思います。そこは涙をのんで諦めるか、ギリギリしながら既に持ってる本だけど2冊目を買うこともあります。

しかしだ。
ようは程度問題です。

物事には何事も限度というものがある!

何事もやりすぎたらあきまへん。
で、件のスターターセットです。

この度、ずっと刊行が止まっていた毎日晴天シリーズの新刊が、実に8年ぶり(だよね、最後が2005年だったはず)に出ることになりました。
それに際して、新規読者向けに「スターターセット」なる企画が公式よりアナウンスされました。
引用してみましょう。
……二度見しましたね。

「文庫1〜6巻に、書き下ろし番外編小説「夜空も晴天!」掲載の小冊子を付けた、“晴天シリーズ”デビューにピッタリのセットです♪」

本気でコレ言ってるとしたらちょっといろいろ大丈夫かと聞きたいです。
毎日晴天シリーズは現在11冊出てます。
このスターターセット、なんと一気にシリーズの半分以上をお買い上げする仕様となっております。

普通、ふつうね。
読んだことのない長編を、いくらおまけが付いているからって、一気に6冊買いますか?
3,379円ですよ? 普通は買わねーよ!
だいたい、気になっているシリーズがあっても、恐る恐る最初の1冊をお試しで買うか、もし友人が持っていれば借ります。

本気で新規読者向けの企画を出すなら、それこそ(さっき呟いたけど!)最初の数十ページを期間限定で無料公開して、ジャンプ真っ青の引きでプッツンして「続きは1巻で!」ってやればいいのにって思う。
好きなシリーズなら、色んな人に読んで欲しいから喜んで拡散するし宣伝もするむしろさせてください。

それが初見の客にいきなり3000円以上出させるとか。
この企画が本気で新規向けで議題にあがってきて誰も疑問に思わなかったのかが不思議で仕方ないです。

どう考えても既存の読者がターゲットにしか思えないって書いてます。
だいぶ時間経つし、手放した人も多いでしょ?
ほーら6巻まで買ってくれたら小冊子付けて上げるよほらほら!
ってニンジンぶら下げられてる気分です。
そのくせ白々しくスターターセットとか銘打ってあるから余計腹が立つ。

作者さんが申し訳なさそうなツイをなさってましたが、いったい編集部はどういう名目でこの書き下ろし小冊子の依頼を持っていたんでしょうか。
きっちりスターターセットの内容込みで持ち込まれたならそのとき「えっ」って思おうよだし、その上で断りにくい持っていき方してたなら担当さんは大した鬼畜だし、ふわっと新刊に合わせた特典なんでーって話だったなら、菅野さんはもっと怒っても良いと思う……。

なんにせよ、久々の新刊なのに気持ちよく読めなくて大変残念です。
ほんとに、大好きでずっと既刊の小説もコミックスも大事に仕舞って待ってたシリーズなんです。
こんなケチがついて腹立ててる自分が悲しい。

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