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 | らふ らふ、らぶ (二見書房 シャレード文庫) 高月 ゆっけ 館野 とお子 二見書房 2013-02-25 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ボーイズラブ・レビュー
【ボーイズラブの産声を聴け！ / BLデビュー作ブログ】ボーイズラブ小説のデビュー作です。
シャレード文庫さんからのデビューですねー。
さらっとしてすごく喉ごしの良い文章です。
とても読みやすい感じで、すこし甘い。
いろはす系の、水にちょっと果物の香りを入れたみたいなイメージかな。
学生同士のゆるふわな感じが好きな人にはヒットしそうな気がします。
以下ネタバレ妄想注意！
紹介文です。
恋人に振られ、一夜の宿を求めて妹・亜美の部屋を訪れた大学院生の昂星。ところが出てきたのは亜美の同居人である海の弟・万象。今風の軽いノリに、リスのような愛嬌のある人懐こさを備えた万象と堅物を地でいく昂星が、どういうわけか妹二人のラブリールームで同居を始めることに。ところが意外にも心地よい二人暮らしも束の間、万象には同性愛の素質があると断言する後輩の田原が、本気で万象をオトシにかかってきて。
偶然と成り行き、ノリと勢いでいつの間にか成立しちゃった男同士の同居生活。
もうねー、同居もの大好き。
他人同士が一緒に暮らすのって横から見てるとワクワクします。
男同士とかもうたまらん、掛け算するためにあるよーなシチュエーションです。
しかもイマドキの若者っぽい万象はまさかのゲイ宣言。
ストレートのくせになんでわざわざ……。
しかも、攻の昂星もストレートです。
お互いどっちも、最初の恋愛対象は女だったのに、おかしいなー不思議ですねー？
物理的な距離の神秘を実感しますね！
昂星なんか冒頭、3年付き合ってた彼女に振られて初対面の、妹の友人の弟に酔っぱらって大泣きするという醜態をさらしていたというのに！
フタを開けてみたら、なんか、いつの間にか心の距離まで縮まってしまって、最後にあらわれた後輩が万象をくどく宣言したのをきっかけにあ〜ら不思議！
ボーイズラブカップルが成立しちゃいました。
こう、どっちかに強烈なラブがあるわけではなくて、日常の積み重ねでいつの間にか好きになっていましたっていうナチュラルなカップリング成立って、けっこう書くの難しいんじゃないかなーって勝手に思っているんですが、なかなかどうして、読まされましたね。嬉しい。
当て馬クンも自分のフィールドでどうやら頑張る事にしたみたいですし。
彼が頑張ったら相手は先生なようなので、こっちのカップルの話もちょっと気になります。
もうちょっと、アクが強めに出てきても楽しくなりそうな作家さんです。
↓WEB拍手です↓
アキミ
