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ボーイズラブ・レビュー


BLご長寿シリーズといえばフジミというくらい長く続いたシリーズがついに終わりました。
終わりました。
大事なんで2回言いました。

完結です。

大事なんでフォントサイズ6の太字です。
いやまさかホントに終わるとはね……。

オビによると累計400万部で、BL至上最多刊行シリーズだそうです。
炎の蜃気楼はBL扱いじゃないのかなー。
……まあいちおう、花も恥じらうコバルト文庫だったしな!

正直なところフジミシリーズは、悠季が永遠の鋭意売り出し中バイオリニストとして作中でループを繰り返す、ボーイズラブ界のサ○エさんになるんじゃないかと思ってました。
それがあれよあれよといううちに成長の階段を駆け上がって……ピリオドです。
中学生の頃から追いかけてきたシリーズです。
高校大学就職……何年読んできたか数えるのに両手では足りないことに衝撃を受けました

終わったんですねえ。
感慨深いです。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
<上巻>
所属事務所SMEの嫌がらせによる疑獄騒動で、窮地に立たされる圭。その報道の余波は、日本の音楽界にまで及び始めていた。気丈に演奏活動を続けながらも、報道に乗じて圭を侮蔑するような周囲の反応に憤る悠季。「だいじょうぶですよ。愛してます」―悠季を心配させまいと電話で愛を告げる圭と絆を確かめ合いつつ、遠く離れたNYで身動きが取れずにいる圭の名誉を回復すべく、悠季や宅島たちは奔走するが…!?

<下巻>
所属事務所SMEの嫌がらせによる裁判騒動で勾留中の圭に、心強い味方が現れた。留学中の圭の妹・小夜子だ。彼女はSMEの副社長を味方に引き入れ、社長の失墜を企てる。一方、日本ではついに念願のフジミ音楽ホールが完成。生徒たちもそれぞれに成長を遂げ、勇気を貰った悠季は圭の力になるべくNYへ向かう。多くの仲間たちの応援を得て迎えた裁判は、意外な結末に。そして帰国した二人には、温かいホーム「フジミ」が待っていて…。ロングシリーズ、ついに感動の終幕。


圭の最悪なスキャンダルで幕を開けた最終章。
音楽界のスーパー攻様がまさかの檻の中の人に……。

悠季の成長物語でもあったこのシリーズのラストエピソードは、その彼の成長っぷりと人間らしさと受らしさをまとめてぶち込んだような内容になっておりました。
あるところでは開き直るし、戦うし、やるべき仕事はするし、でも後先考えずに突っ走る。
でもほんと、能動的なキャラになったよなあ。
もちろん、悠季以外の味方も東奔西走するのですが、あくまでサブです。
最後の2冊は悠季のこれまでの集大成を見せるエピソードだったなあと思います。

まあ、結局のところ最後に頑張ったのは圭で、スーパー攻様の面目躍如ではありました。
どうせなら最後まで悠季が動いて無罪を勝ち取れたらカタルシスだったのになー。
前半で悠季が奮闘してて、後半の最後でまるっと圭がさらっていったからえ、えっ!? っていう。
結局、駆使されたコネクションとか権謀術数とかが殆ど具体的に語られなかったので、桐ノ院一族すげええええ! ですべて終了しちゃった感があって肩透かしなところはありました。

というか、長く続きすぎて思い出が降り積もりすぎて、ラストへの期待値が高すぎました。
たぶん私だけじゃなくて追いかけてきた読者の大半がそうだったんじゃないかなあ。
もっと読みたかったとか、ここはもっとページを割いて欲しかったとか、こことそことあこを書いたら少なくとも上中下巻は必要じゃないのかしら!? という荒ぶりが!

悠季はプロのバイオリニストになったしバイオリン教師になったし、圭と結婚したし、とにかくシリーズ中ものすごく色々変化成長したキャラでした。
彼の人生が濃すぎて、そりゃまとめるのも力業になるよねと思います。

いくらでも外伝が生産できそうな終わり方ではあったので、あと何冊かはフジミワールドが楽しめるかなーという期待と、足りないくらいがちょうど良いっていうチキンハートの忠告があり、なかなか複雑な気分です。
でも外伝でたら買って読むんだろうなー。

とにかく、ここまで書いてエンドマークにこぎ着けたご長寿シリーズに敬礼!

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