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ボーイズラブ・レビュー
【薔薇シリーズ】これにて完結です。
全6巻……ボリューム的には10冊くらいになっても良かったんじゃないかと思います!
既刊は以下の5冊で、珍しく全部感想を書いていました。
薔薇の刻印・薔薇の血族・薔薇の陰謀・薔薇の奪還・薔薇の守護
ファンタジー系のシリアスBLとかもう設定ドストライクでしたのでね……。
リアルタイムで追いかけておりました。
名残惜しいけども、ちゃんと完結してくれて嬉しい複雑な腐女子心です。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
薔薇シリーズ、クライマックス!!愛してる、俺の薔薇騎士・・・。薔薇騎士団の総帥であり、唯一の薔薇騎士である啓は、金髪の守護者レヴィンと、赤髪の守護者ラウルのふたりに守られながら、不死者の始祖で初代薔薇騎士でもあるアダムと死闘を繰り広げていた。時間が経つほどに闘いは悲惨になり、誰もが、啓やレヴィンでさえもが傷ついていた。そんな中、啓はある真実に気づき始めて・・・不死者となりレヴィンとともに生きていくのか、人間としてラウルとともに生きていくのか・・・薔薇騎士と守護者。逆らうことのできない運命の結末は?
とにかくほぼ最初から最後まで、受1人に本命攻2人という3P設定という、基本が1穴1棒制なボーイズラブにはイレギュラーな設定でした。
だいたい3人目がいてもあからさまに当て馬だったりすることが多いので、どっちも本命クラスの攻となると天然記念物レベルのレア物です。業界に保護を申請したい。
お話の根本にも関わってくる重大事項が「さあ、キミはどっちを選ぶ!?」という選択。
啓は最後まで迷い続けました。
最後の闘いの前なんか、どっちとか選べないから3人で……という3Pコースでした。
両手に花でうらやましい限りです!
そしてご褒美の前借りギシギシの甲斐あって、なんとか勝利。
フタを開けてみれば、敵も味方も先祖様のスプラッタでクレイジーな実験の産物だったわけで、正直どっちが悪いっていうより、敵の総大将の父親が諸悪の根源だったねっていう。
もはやどこから突っ込めばこの闘いに費やされた長い年月に言い訳がきくのか分かりませんというネタ明かしでございました。親父殿は後先考えずにはっちゃけ過ぎましたね。
さて、敵を倒した後は、大団円に向かうための最後のイベントです。
真面目な話、啓は人間で、守護者ラウルも人間、でも同じく守護者のレヴィンは不死者なので、啓がレヴィンを選んだ場合は同じ不死者にならないと生きる時間が違ってくるという、まさに究極の選択でした。
どーするのこれ、どっちを選んでも後味最悪じゃね……?
という状況で啓は阿鼻叫喚の選択をします。
即ち「祝福して不死者を滅ぼせる剣をラウルに持たせる→俺がレヴィンに血を吸われて不死者になる→ラウルが俺とレヴィンを滅ぼす→END」
あれか、寿命が尽きたらあの世で会いましょうっていう、
死んでからハッピーエンドのJUNEコースか!
ちょっと待てオイコラこの先1週間使いモンにならねーぞ勘弁してえええええ!
とページをめくるのに相当な精神力を使いましたが、ご安心ください。
その展開は回避されました。
啓の母上はマジで神です。
紆余曲折、話の伏線だかなんだかをまとめてねじ込んで「啓ママの血を飲んで眠ればレヴィンは人間に戻れる」という流れになりまして……。
結局最後まで(攻+攻)×受の構図はそのままでした。
まあそうですけど、なんだかんだで究極、啓がどっちを選んだのかっていうとレヴィンだろって思うけどな!
小冊子の全員応募サービス、これは……応募しておまけ貰う系は就職してからこっちほとんどすべて諦めていたけど、これはどうにかして何とか郵便局に行くべきな気がしています……。
↓WEB拍手です↓
アキミ
冒頭にあった啓パパの手紙から
不幸せな結末の予感がするー
と思ってドキドキでした。
ハッピーエンドで良かったです。
薔薇シリーズはアキミさんの
レビューを見て買いました。
読んで良かったです。
小冊子、レヴィンが目覚めたあと
の話を書いて欲しいです。