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渇仰 (プラチナ文庫)渇仰 (プラチナ文庫)
宮緒 葵 梨 とりこ

フランス書院 2012-03-09
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ボーイズラブ・レビュー


ツイッターが面白すぎるフランス書院さんとこのプラチナ文庫の作品です。
なかなか珍しい攻様が見れますよー。
執着わんこです。
BLの属性はほんと幅が広いですなあ!

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
人生のどん底で再会した幼馴染み・達幸は人気俳優となっていた。かつて父の愛情を奪われ、事故で夢を失った明良は、彼と二度と会うことはないと思っていた。しかし達幸は、己の成功は明良の「犬」になるためだと縋り付く。ついには身体まで奪われ屈辱に塗れた明良は、すべてを奪われた自分と同じ苦しみを与えてやろうとするが、達幸は明良の傍にあることだけを求めていて……。

子供の頃に引き取られてきた攻さんに懐かれすぎて困る受さん。
というか、攻がもうね!
執着わんこでね!

リアルに小さいとき飼っていた「タツ」に嫉妬して、自ら明良の犬と称して憚りません。
ご主人様には絶対服従……というわけでもなく、間手が聞かずに理性が振り切れてそのままベッドになだれ込み、とかなので忠犬と言ったらリアルわんこ協会から苦情が入りそうで自重します。
自分はガッツリ乗っかるくせに、他人に手を出されるとすごい勢いで怒り狂うので、作中にもあるように「狂犬」あたりが妥当な呼称かと思います。

しかしなんというか、ボーイズラブ業界で狂犬といえば、ある一定の年代層はけっこうな確率で直江を思い出すと思うんですが、アレに比べるとかなり無害に見えるから不思議ですね。

いやそもそも、無害な狂犬とか言葉おかしいですけどね。
わんこ達幸はなかなかの不可解な感覚の持ち主で、強引にご主人にマウンティングするのはOKだというのに、キスは恋人とするものだから犬の自分には……! って遠慮したりするんですよ。
いやいやもっと前の段階で遠慮すべき事があるだろう!?
って思うんですが、その辺の意思疎通がなかなかできないようで。


明良も明良で、達幸にかなり屈折した思いを抱いており、なかなか素直に恋心を認められません。俳優業の達幸を失墜させてやろうなんて考えたりもするんですが、結局、彼の才能を前に思いとどまることになります。
最終、明良は思いこみから誤解していた父親とも和解して達幸とも正しく犬とご主人ではなく恋人として関係を築いていく感じになるのですが……。

言って良いですか。

大団円のラストなのに彼らの将来に不安しか感じません!

明良はどうやら達幸の付き人というかマネージャーになるっぽいのですが……が。
苦労が見えすぎて……目から汗が。
どっちかというと、今まで振り回されっぱなしの松尾さんの苦労が忍ばれて。
眼鏡が曇って画面がよく見えません……

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