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このエントリは、有志ブログ奨学生が、共通テーマでエントリをリレーしていこう! 
という愉快な企画ものです。
(このエントリの前が【マンガで気軽に経営用語】さんの「日本漂流―ルールの軽視が生産性の低下をもたらす―」で、明日が【長野ウラドオリ】となります)

原発とか日本漂流とかシリアスかつ格好いいバナーまでできあがっておりますが、もちろんここで扱うからにはどんな真面目なテーマでもボーイズラブに味付けされます。
ノリと勢いだけで参加しました。
鉛筆と消しゴムでも妄想可能な人種なので、テーマが何であってもその辺はあまり困らないと思っておりました。……ちょっと思い上がってました。
タイトルを見て何となくおわかり頂けると思いますがそういうことです。
何のことか分からなかったらこのままブラウザを閉じるのがお互いの心の平安の為です。

ちなみに今回、企画に参加するに当たって読んだのが↓です。
巨怪伝〈上〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)巨怪伝〈上〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)
佐野 眞一

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巨怪伝〈下〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)巨怪伝〈下〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)
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以下正力妄想注意! でも濡れ場はないよ!

『巨怪伝』読後、ウィキペディアの柴田秀利の経歴に「1963年5月 正力とけんか、10ヶ月出社せず。」との記述を見つけて、私は躍り上がった。略歴年表に喧嘩! しかも喧嘩の結果が10か月の出社拒否。普通なら間違いなくクビになる行状だ。なのにしれっと復帰して数年後に日本テレビ専務取締役に就任しているのだ。妄想逞しくもなろうというものである。

正力松太郎をノンフィクションで描いた『巨怪伝』には、実に様々な男達が登場する。だいたい、男が2人いれば掛け算を始めるのが腐女子の習性というものだから、まさに両手に花ならぬ両手に男、組み合わせ自由の桃色BLパラダイスみたいな本といえる。

ここで問題になるのは、はたして正力松太郎は受か攻かということだった(ボーイズラブではカップルのうち「挿入される」のが受・「挿入する」のが攻)。出世欲バリバリ、のし上がる実力もあり、利用できるものは利用し尽くすしたたかさ……このあたりを見るとああ男っぽい、これは攻だ! と素人は判断しがちである。しかしBL界には尻を武器にのし上がるタイプの受も多数存在するため、これだけではどちらとも決めらない。巨怪伝の上巻を読みながら、私は悶々としていた。もはや正力の出世も日本の混沌も眼中になく、新しく男の名前が出てくる度に「この組み合わせだとどっちが攻だろう?」と唸っていたのである。

どうも正力くんが掴みきれない……。肝心なところで運が悪かったり、ちょっと周りを利用しすぎるきらいがあり、「金も運も家柄も性格もよし、非の打ち所がない」というリアリティの欠片もないと巷で評判の、しかし腐女子の支持率は非常に高い「スーパー攻様」にはなりきれない男なのだ。叩き上げ・腕一本でのし上がる攻もいるにはいるのだが、そうするにはパンチがたりない気もする。何より、受に必須の「かわいげ」が皆無なんである! そう、この男、実は受にも攻にもなれない「当て馬」なのではなかろうか。良いところは全部、攻に攫われて夜は1人寂しく枕を濡らすのが仕事の当て馬。残念ながら私には当て馬に萌える趣味がないため、上巻を読むのが、特に前半がわりと苦痛だった。苦痛故にけっこう読み飛ばした。申し訳ない。

ところがどっこい、これが上巻後半から下巻に突入すると様子が変わってくる。特に私をときめかせてくれたのが、最初に述べた柴田秀利だ。柴田は仕事上の正力のサポートのみならず、プライベートの世話にまで奔走していたのである! 仕事ではテレビ事業や原子力導入の参謀として陰に日向に勤め、私生活では隠し子の結婚や就職の世話をしていたというのだ。そのくだりを読んだとき、私の中で彼の受としての人格が一瞬で確立された。彼は受の美徳項目としてよく挙げられる「忠実」さを十分に発揮していた。そして柴田が決裂するそのときまで忠誠を捧げた存在ならば、正力は彼のために攻でなければならないのである。

こうして私の中で正力くんは攻に格上げされた。彼は柴田に感謝するべきだと思う。当て馬は報われないけど攻は報われる……ことが多いのだから。 (続く)

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