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ボーイズラブ・レビュー


本編を週刊誌ばりの引きで終わらせておいて、次の新刊とかアンタは鬼か!
と、番外編の新刊告知を見たときは頭を抱えて恨み言をまき散らしましたが、まあこういう事もあります……何も出ないよりは良いです。

そして、1巻の圭視点ということもあって、とても懐かしく読みました。
……どんなに懐かしくても映画だけは見るのは勘弁ですが……。
いやしかしタクミ君といい、ボーイズラブが映画になるような時代がきたのですね。そっちの波には乗れそうもありませんが、いろいろと感慨深いものがあります。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
天才指揮者・桐ノ院圭は、川べりで耳にした理想のバイオリンの音色に恋をする。その持ち主を探してちっぽけな市民オケに辿り着いた圭は、そこで生涯のパートナーとなる無名のバイオリニスト・守村悠季と出会い――。

懐かしいの一言です。
フジミシリーズの記念すべき1冊目。

フジミは基本的に受の一人称で進んでいくタイプのBLなのですが、この番外編は一番最初の出会い編を攻視点から書いたものです。
とにかく、圭はすごい男なんですよ……。
どれだけの数のBLを読んでも、どれだけの凄まじい俺様っぷりを発揮するスーパー攻様に出会っても、傍若無人・唯我独尊を地で行くアラブ王族攻様を眺めていても、フジミの電柱殿下がやらかしてくれた凄まじいゴー○ンシーンを忘れることはできません。

出会い頭から反感を抱かれていたのに、強引に部屋に連れ込んでタンホイザーの爆音の中で真っ正面から無理矢理に押し倒して突っ込んだんですからねーいやいや。
22歳とはいえ、若気の至りで許されるのかは甚だ疑問であります。
悠季視点から見ればまさに降ってわいた災難。
いったい僕が何をしたというのです? くらいの勢いで訳の分からん嵐のような展開だったわけですが、圭視点から見ると、まあ彼も若かったよね……とちょっとは思えるからすごいです。
ザッツ視点マジック!

圭も不器用かつタイミングの合わないちょっと不幸が重なった攻だったわけです。
立ってるだけで偉そうに見えると損することも多いですよね。

もう1話は、圭と出会う前の悠季のエピソードで、これもまた懐かしい。
彼は川島さんに恋するバイオリンを愛してやまないごく普通の青年だったのですよ。
圭との出会いが起爆剤になって本格的に音楽の道に舞い戻る前。
でもきっと、今から過去をやり直せるよって言われても、どんなに苦しくても悠季は圭と出会う未来を選ぶんだろうなー。

なんかすごい郷愁に駆られたのでフジミ1巻から再読してきます。

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