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かわい 有美子 花本 安嗣

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ボーイズラブ・レビュー


つきいってき、って読んでましたが正しくは「つきひとしずく」でした。
読み方ひとつで情緒が段違いでございます。
センスないわあ私。

さて、この作品はこれ1冊でも楽しめますが、リンク作が2つあります。
「透過性恋愛装置」「上海金魚」です。
ボーイズラブお得意の作中リンクです。
それぞれでできあがったカップルが良い感じでさらっと出てくるので、前作を知っているとちょっと得した気分を味わえますよー。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
―誰かの一番になりたい。ドアマンの橋本は、ゲイでいつも男運が悪かった。二股、暴力…普通の恋がしたいだけなのに、付きあうのはみな酷い男。最近も傲慢で橋本を馬鹿にしてばかりの飯島という男に言い寄られていた。ある日、橋本は飯島と口論になり殴られてしまう。その時偶然居合わせたバーの常連の嵯上に助けられる。嵯上の柔らかな優しさに癒され、嵯上もまた橋本の純粋さに惹かれ、二人は少しずつ距離を縮めていくが…。

今回の受さんはホテルのドアマンです。
ドアマンて格好いいですよねー。
大阪のリッツカールトンは、ドアマンがお帰りなさいませって言ってドアを開けてくれます。 それを聞くためだけに、下から行かず正面から入るという……。

まさにホテルの顔と言うべきポジションで働く受さんですが、男運が残念すぎました。
地味で取り立てて特徴のない子なのですが、とにかく悪い男に引っかかるのです。
本人は悪くないのに体質というかなんというか、気の毒な星回りだねとしか言いようがありません。

そしてその受の相手として登場した攻さんも、過去に恋人に手酷く裏切られて本気の恋愛がトラウマになっていて遊び人の浮き名を流しているような男でした。
そんな2人ですから、まあ怖々というか恐る恐るというか、そもそもお互いに恋愛感情を自覚するのに時間が掛かります。
告白した後も、ちょっと不器用というか、手探りというか。
本気の恋にブランクがありすぎて、妙に良い感じの初々しさがツボでした。

3作の中では一番、安心して読めた気がします。
ちなみに、読んでる間中私をイライラさせてくれた透過性恋愛装置の北嶋が割と出張っていて、相変わらずさりげにイラッとさせてくれます。
牧田さんあんなに良い男なのに、なんで北嶋なの……。
この2人の書き下ろしもあって懐かしかったです。
牧田さんはもっと厳しく躾をしても良いと思います!

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