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冬の旅  富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 (角川ルビー文庫)冬の旅 富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 (角川ルビー文庫)
秋月 こお 後藤 星

角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-11-30
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ボーイズラブ・レビュー


フジミシリーズの新刊です。
ここ最近、抜群の安定感を誇るこのBLご長寿シリーズ。
もはや読んでる側からは着地点が見えないという不安を除けば、安心して読める定番となりつつあります。

JUNE時代から続いている名作で、特に1部・2部あたりはいろいろと神懸かってるので、未読の方は是非……ただし、肌色シーンがけっこうすごいので、その点ご注意を。

4部→6部あたりはかなりのマンネリで、私はもう読むの止めようかというところまで考えてたというのに、マンネリを安定感にさらっとシフトチェンジさせて、堂々の7部を疾走中……ベテラン作家の貫禄ですね……。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
凱旋帰国した悠季を待ち受けていたのは、目の回るような祝福の嵐。フジミのメンバーからは心を込めた祝賀会が催され、悠季は出会いに恵まれた幸運を噛みしめる。一方で、邦立音楽大学からは、記念リサイタルという桧舞台を用意され、悠季は恩師や生徒たちを前に、国際音楽コンクール優勝者としての矜恃を見せる。最愛の恋人・圭とも久々にゆっくりと甘い日常を過ごすことのできた悠季だが、その先には平穏を引き裂く波乱が待ち受けていて…!?大人気シリーズ、新展開。

中抜きの巻な雰囲気満点で始まったこの本。
祝賀会とか記念リサイタルとか、国際音楽コンクールに優勝した悠季は、ひたすら祝福されて挨拶回りしてバイオリンを弾いて……なことに奔走しています。
珍しく圭の影が薄いです。

作中にクリスマスがあったりして、2人でラブラブデートなんかしちゃって、もうなんだ、しあわせでよかったねえ! としか言いようのないハッピッピな流れです。
うらやまけしからん! とは思わずにやにやしながら楽しく読んでいました本当です。

まあしかし当然、それだけでは終わらなかったわけで……。
最後の最後で、圭が海の向こうで手が後ろに回る緊急事態が発生します。
いやちょ、何やったんですかと思ったら、まさかの未成年相手の性的なあれやこれやです。
大々的に公表されたら事実どうだったかに関わらず社会的に残念なことになる類の案件。
弁護士用意してるし大丈夫! っていってるけど、あんま大丈夫じゃないよね?
悠季も茫然自失、真っ青です。
そんで、次巻までその状態でフリーズな私も脳内真っ白です。

久々にちょっとこれ、続き早くっ、な終わり方です。
週刊連載じゃないのでね……あるていどその、引きも手加減してくれると助かります……

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