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ボーイズラブ・レビュー
きみは過激なエピキュリアンの続編です。
相変わらず多岐さん飛ばしております。
つーか表紙のカップルがヤバイ。
体表が青く光ってます。そか、受さん、実はネクストか……なっとく！
ぱっと見、多岐サンの表情とポーズがやばすぎて吸血鬼かしらとゾクゾクいたしました。
間違えても医者には見えねえ。
医者ものBLは大好きなのでかなり読んでますが、その中でもこの受さんの破壊力はなにかと凄まじいです。春原いずみさんて、あんまり派手に壊れた系の人を書く作家さんじゃない印象なので、けっこう多岐サンは強烈でした。
いやほんと、すげっすよ！
以下ネタバレ妄想注意！
紹介文です。
『白衣を着た美貌の悪魔』こと多岐一哉と、複雑な関係になってしまった外科医の瀬川諒一。とはいえ相も変わらず掴みどころのない多岐の言動に、瀬川はむなしくも翻弄される日々が続いていた。そのうえ東北の実家にいるはずの大学生の末弟・晃一が突然上京してきたあげく、多岐に一目惚れしたと言い出して…!?全面大幅改稿+書き下ろし短編を収録。
前巻に引き続き、腹部外科医×消化器系専門の内科医のお話です。
1冊目を読んだとき、私はどうやらタイミング良く腹痛でのたうっていたようですが、今回は元気です。
作中のカップル（？）もまあ、元気です。
特に多岐さんね。
相変わらずの奔放っぷりで、瀬川はぶんぶんと振り回されまくっております。
しかも今回は瀬川の弟まで押しかけてきました。
押しかけた挙げ句、多岐さんに一目惚れしてました。
男だぞ、それでいーのか医者一族の末っ子よ！
しかも多岐サンを飲みに誘って酔い潰れて自主的にすっぽんぽんになって気持ちよく就寝したあと、起床して肌色的なことをやらかしたと勘違いする所までお兄様と行動が一緒です。
様式美？ いいえ、DNA。
瀬川は瀬川で、弟の勘違いを真に受けて、
リアルでも兄弟なのに下半身まで兄弟になっちゃったの！？
と軽くパニック……。
多岐サン、絶対おもしろがってる。
ちなみに弟が突然上京の件は意外とあっさり解決しました。
末っ子の甘やかされ気質で多岐サン相手になんかしようとかまず無理なんで、早めに目を覚まして地元で堅実に働くと良いと思います。
その多岐さんのぶっ飛びっぷりは今回も健全で、いやむしろ拍車がかかってて、読みながら心が3歩ほど後ずさりました。患者の親が自分のストー○ーという残念に過ぎる展開の中、肩書き依存症の親が半狂乱になっているのを説得するならともかく、私の顔が気に入らないなら、こんなモノいくらでもズタズタにしてあげますよとか何とか宣って、自分の顔をざくざくとメスで刻み始めましたからね……！
手術前に自ら流血とかもう。先生しっかりー！
気の毒な男は魂抜かれたよーになっておりました。合掌。
えー、とにかくナチュラルに思考回路が複雑に迷宮化してます。
この男がなに考えてるのかまっっっったくわからん！
しかしながら色っぽい襲い受っぷりは素敵だし、一風どころか三風以上変わった美人に振り回される瀬川も見ていて愉快なので、楽しく読了。
多岐サンが落ち着く日なんて永遠にこないんじゃないだろーかとはらはらしながら来月まで待機です。
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アキミ
