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ボーイズラブ・レビュー


どっぷり異世界のファンタジーBLです。
背中に羽根の生えた種族とか出てきますからね。
本気です。

でもこれがこの作家さんの初ファンタジーとか信じられん。
がっつりシリアスで新書2段打ちで楽しませていただきました。
企画ものの小冊子、すげー読みたいけどもう手に入らないよねと思うと悲しいです。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
翼を持ち空を自由に駆け回る、鳥人族の長・ユーゴ。国との協定により、騎士達とともに敵と闘うユーゴは、いつも自分を睨んでくる騎士・狼炎のことを忌々しく思っていた。だが、実は狼炎の部族ではユーゴのような容姿の鳥人間を神と崇めてており、彼には恋心を抱かれてたことを知って驚愕する。ぎくしゃくとした空気の中、ある事情からユーゴは狼炎に媚薬を貰わなければならず…。

ここ大事なので最初に書いておきますが鳥人族は発情期にしか交尾しません。
年2回です。種族の性はどちらかというと人間より鳥に近いようで、男同士のラブとか意味分かりませんとか、自分が受のくせにボーイズラブの主人公にあるまじきコトを何度も口走ります。

しかも彼らの一族は、卵から孵ります……。
ええ、eggです。
人の形してるんですけど、彼ら鳥類なんです。受が正真正銘、鳥類。
私、卵を産むって所を読んで一生懸命、鳥の交尾ってどんなんだっけ……と考えてみましたがイマイチ具体例を伴って頭に浮かんできませんでした。
BLなのに肌色シーンが思い描けないとかどうしよう……とちょっと頭を抱えました。

攻さん、その辺は困らなかったんだろーか。
いや、まったく困ってなかったけど。
なにしろ鳥さんの下半身はBL仕様にカスタマイズされていたので、違和感ゼロです。
でも違和感ないことに違和感がないとはいえない!
そもそも、違和感以前にまだ生まれてから一度も発情したことがない人間で言うチェリーな受さんにどさくさに紛れて媚薬使って美味しくいただいちゃったんだから、まあなんていうか……ちと酷いよね。
人間なのにケダモノだから困ります。
相手の本能ねじ伏せてまでって!
しかも初めてだった彼は鳥として、

「一度契った相手とは添い遂げる」

ていう当然の認識があって、いやでも一族の長として婚約者と番って時代の血を残す義務もあって、板挟みになってしまいます。気の毒すぎる。

ファンタジー的なお話としてはもうツッコミを入れるのも申し訳ないくらいシリアスで、特に鳥人族に関しては一族全滅の契機となるような事件が起こってしまうのでひたすら悲しくドキドキしておりました。
なんかこう、最後はBLらしく攻さんとくっついて寿命は短いけど生きてる間はずっと添い遂げるんだろうなという空気になるのですが、やっぱり切ないのですよね。
異種間恋愛の場合、だいたい人間じゃない方が長命なんですが、鳥人族は人間の半分くらいの寿命しかありません。なので攻さんは確実に愛した相手を看取ることになります。
終わりが見えてるというのは、なかなか辛いものがあります。

この先鳥人族はゆるやかに滅びの道を辿るのだろうなと思うと、諸悪の根源だったあの性悪女とか、あんな楽にこの世とさよならしたことが許せませんよ。


小冊子はこの本の前に企画されていて、鳥人族最後の1人のお話だったそうです。
あー! すごく気になる。
一族の最後の1人ってどんな気分なのかな……。

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