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ボーイズラブ・レビュー


そうか、あれからもう8年も経つのか……。
かなり遠い目になってしまいます。

コバルト文庫でボーイズラブ系のシリーズだったこの作品。
2003年に新刊が出て以降、ぱたりと刊行が止まってしまってて、しかもその終わり方たるや、おめーそれは1週間後に続き出す覚悟が合っての狼藉か!? みたいなとんでもない展開で頭を抱えたのは良い思い出です。
いや、どっちかというと悪夢の類かな……。
とにかくもう作者さんは筆を折られたものと思っていたし、まさか続きが読める日がこようとはこれっぽっちも思っていなかったので、復刻新装版+書き下ろしSS付きの5か月連続発行ともなれば小躍りして喜んでも罰は当たらないでしょう。

イラストがカットされているのが悲しいところではあります。
単にページの都合か版権の問題か……緒田さんの絵、好きなのでちょっと切ないです。

ジャンルは「サイキックアクション・ボーイズラブ」って帯に書いてありました。
除霊できる高校生とか平行宇宙とか、魔にとりつかれて暴れる人間とかが出てくるのでおおむね正しいかなと思います。
舞台は現代で、カタカナの名前も出てこないので西洋風ファンタジーが苦手な人も安心です。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
霊感のある高校生・椎名蓮は、ひょんな事から変死事件のVTRを見ることになる。映像の中で蒼い炎に包まれている男と目が合ってしまった蓮は、画面の中の世界へと引きずり込まれてしまう。一方多元宇宙(パラレルワールド)では、“魔”を倒せる高校生・祐希苳也が、死闘を繰り広げていた。その戦闘中、自分の不注意により仲間が蒼い炎に焼かれて死んでしまい、呆然となる苳也だが、突然何もない空間から、男が現れ…。別世界に存在していた苳也と蓮が出会ったとき、切なくも甘いふたりの運命が複雑に絡み合い動き出す―。BL界の名作が愛蔵版となって復活&完結。全巻書き下ろしSS収録。再始動第1弾。

人のマイナスの感情に巣くって成長する『珠華』を集める集団と、『珠華』に取り憑かれて『魔人』になってしまった人という対立軸が物語のベースです。
とにかくいったん『珠華』に魅入られて病状が進行したらもう救いようがないのであの世にいっていただきましょうという、ある意味とても思い切りの良い設定でございます。

その物騒きわまりない『珠華』を集めているのが、陛下と呼ばれるボスを筆頭に構成された霊能集団で、そこの主戦力――というか唯一、魔人になった人間を倒せるのが祐希苳也という高校生で受です。
まあとにかく若いくせに結構なトラウマ背負った因果な高校生でして。
性格は無意識の二重人格誘い受だわツンデレだわ、なかなか癖のある子です。
そんな彼とコンビを組むのが将来の攻候補で、なぜか平行宇宙の1年未来からやってきた椎名蓮くん。
なんで候補なのかっつーと、どうやらカップリングは椎名蓮×祐希苳也だろうと思われるというのに、文庫3冊分を費やしても未だ指一本入れさせてもらえてないからです。

今のところ、祐希の相手は保護者っぽい立ち位置の桐生という男と、無理矢理も入れて良いならサッカー部の先輩だけです。
年上攻好みの私としては桐生×祐希のままでも全然かまわないんですけどね……。
でも彼ら、愛とか恋とか全然口走らないし、もう関係が固定されてるのであんまりドキドキ感はないのです。
あるのは保護者×被保護者という関係に生じるそこはかとない背徳感くらい?
まあそれって個人的に大好物なので全く問題ないんですけど!

このシリーズの見所は、あんまり他人に興味のなかった蓮がどんどん祐希にはまって抜けられなくなっていくところと、祐希のトラウマがどう昇華されていくのかなというところだと思ってます。
あと桐生の祐希への尋常ない甘やかしっぷりとか……。

とにかく十数冊単位の枚数を費やしてそれらが書き込まれていくので読み応えはバッチリかなと。
もうね、ほんとにね、無事5か月でエンドマークを拝めることを心から祈っています。
もう読めないと思っていたシリーズが復活してくれて本当に嬉しい。

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