夜の寓話 (SHYノベルス)夜の寓話 (SHYノベルス)
杉原 理生 木下 けい子

大洋図書 2011-01-29
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ボーイズラブ・レビュー


ゴールを定めたら仕事に張り合いが出ますね!
今日はさっさと終わらせたので定時で帰って来ました。

さて作家買いの作家さんです。
SHYノベルはボーイズラブの中でもカッチリしたイメージなのですが、それを裏切りません。

しかしレビューするBLが2冊続いて三角関係っぽいってどうなんだろうね!
しかも当たり前だけど男ばっかりで……。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。


「俺がきみを本気で抱いたら、きみが壊れる」
「壊してほしいのに」

「君は楡崎圭吾と別れたほうがいいよ」
画家である亡き父の偲ぶ会があった夜に知り合った男から、早坂蒼はそんな言葉を投げかけられた。 それがすべての始まりだった。 楡崎圭吾・・・彼は亡き姉の夫であり、いまはひとつ屋根の下で暮らしながら蒼を抱く男でもある。 常に倦怠感を身にまとい、何を考えているのかわからないが、初めて出会った子供のときから、蒼は圭吾に惹かれ続けてきた。 互いに強く思いあいながらも、独占欲を押し殺し、むしろ終わりを探り合うかのように、 一種の緊張感のなか、ふたりは身体を重ね続けている。 けれどひとりの男の登場により、ふたりが築き上げた均衡は壊れはじめて・・・


冒頭の視点が受でも攻でもない第三者って、このジャンルでは超レアです。
まあ誰かっつーと三角形の一辺を構成する男なんですけどね!

とにかく、何が凄いってこのお話の攻が凄まじいの。
漁色家が多いことで有名なBL業界ですが、アラブの王族も真っ青の下半身遍歴の持ち主なのです。

●とりあえず誘われたら誰とでも寝る。
●男でも女でもOKばっちこーい!

まあここまでは良くある話ですよ。
この先がすごいのね……

●受の姉と結婚。もちろん結婚前も結婚中も下半身フリーダム。

●受の叔父と関係。

●受の父と関係。


兄弟どんぶりとか親子どんぶりくらいまでは見たことあるけど、ダブルで制覇してるのは初めてかもしらん。
節操ないにもほどがあるだろ!

まあ、惚れたもんはしゃーない。
しゃーないにしても、しかしいくら何でも凄すぎだろう!
これでなんで好きになれるんだ蒼くん……。

とにかく制御不能な攻男の下半身をはじめ、設定はけっこうかなり泥沼です。
泥沼なのにあんまり泥臭さがないのは、この作家さんの人徳のなせる技でしょうか。


読後、ああ切ないけど最後はお互い納得して良い感じにまとまった、良かった良かった、が一番最初に出てきた感想ですからね!
で、冷静に攻の所業を顧みて、話の展開を整理して、切ないとかしんみり終わってステキとかいう感想からはほど遠いあれこれが浮上。

これ、書く人が変わったら100%ネタ扱いの展開てんこ盛りですよ。
いやネタ扱いしてるけど!


最後までほぼ紳士に徹した冒頭の男は、結局つまみ食いすら満足にできずに終了してしまいました。
BL作品でまともに相手を口説く男は割を食う確率が高いようです。
気の毒に……。


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