是 -ZE- (10) (ディアプラス・コミックス)是 -ZE- (10) (ディアプラス・コミックス)
志水 ゆき

新書館 2010-12-29
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ボーイズラブコミック・レビュー


明日から仕事かと思うとお腹が痛くなりそうです。
まあでも、明日ちょこっと顔出したら終わりだし、そこからまたしばらく休みなんですが、じゃあ明日も行かなくていいじゃんと……。
ふう。

さて是の新刊です。
もう10巻。
でもまだ10冊目かーという印象です。
けっこう内容が濃いので、もっと冊数出てるイメージなのです。
この巻から、大元の大元、すべての始まりになった過去のお話が始まります。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。


紙様(かみ)を創り、言霊師(ことだまし)の上に君臨してきた和記(わき)。 しかし、和記にも対等に付き合った言霊使いがいた。 和記が初めて紙様を捧げた三刀(みとう)家史上最強の男・力一(りきいち)。 ふたりの出会いは、和記が飛び込んだ滝のしたで、力一が和記を拾った所から始まった……。 和記の大切にしていた箱に眠る真鉄(まがね)も登場する『是─ZE─』最終章、和記篇開幕!!


大元にして最後のお話。
和記のお話が始まりました。
コトの始まりに戻って最終章と成すこの構成、粋だなあ!

和記が邪法を修めて世の中で悪行の限りを尽くしていつの間にか不老不死! になって孤独に倦んで滝に落っこちてみたけど死に損ない、赤毛長髪の豪快男にして言霊使い・力一に拾われるところからすべてが始まったのです。

今でこそ言霊師の上に位置する和記ですが、力一とは同じ立ち位置で接していて会話等が新鮮です。
言霊使って割とというかかなりどす黒い事やりまくっているのに、当人がとても無邪気なので、ひたすら楽しそうです。
何度か作中にも出てくるけども、まさに仲間しかいない邪魔の入らない山里にひっそりと存在する桃源郷です。
どう考えてもこのままではいられないよね……と予感させる、綻びのない理想郷。読んでて凄く危うい感じがします。
戦場で妻子自慢したり、この戦いが終わったら結婚するんだ、って言っちゃう幸せな死亡フラグ兵士を見ているような感覚

力一は本当に強い言霊師で、彼の言霊の返りを受けるには実に3人もの紙様が必要でした。
1人目が阿沙利、3人目は近衛そして3人目が、うっかり作るときに懐いてた狼の牙が混ざったせいで半獣のようになった真鉄。
孤独だったかつての和記に懐いた狼の一部を持つ真鉄。
この真鉄が、主である力一ではなく和記に寄り添う雰囲気です。
言葉を喋って、心も通っても、相手は紙様で、力一の傷を代わりに受ける存在です。
この歪みが、彼らの関係を軋ませて行くように思えてなりません。
ちょっとこの先を読むのが怖いです。

数人の言霊師と人形師の和記、労働力として作った使役人形だけの楽園。

壊れるんだろうなあ、きっと崩壊する……。
次が最終巻みたいなのですが、そこに向けての1冊注ぎ込んでの序章という10巻。
彼らの物語がどうやって現在に繋がるのか、単行本派の私はドキドキしながら最後の1冊を待とうと思います。

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