恋とは呼べない 1 (ビーボーイコミックス)恋とは呼べない 1 (ビーボーイコミックス)
町屋 はとこ 榎田 尤利

リブレ出版 2010-12-10
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ボーイズラブ・レビュー


榎田尤利さんが原作で町屋はとこさん作画。
しかもこれだけじゃなくて、榎田尤利さんの小説でメインカップル違いのお話が発行されます。
小説と漫画のコラボです。
ボーイズラブでは最近増えてきた気がします。
(たぶん一番有名なのが純情ロマンチカ)

漫画メインの読者と小説メインの読者をお互い取り込める可能性のある楽しい企画。
一長一短ではあると思うのですが……。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。


恋人に捨てられた最低なクリスマスイヴの雪の夜、英は子猫と青年・淳平を拾った。 不器用で真面目な英の心に居ついた、一人と一匹(命名:やきのり)積み重ねるほのぼのとした幸せな毎日――そんな時、英の元彼が現れて…?
傷ついても、恋愛せずにいられない――。


クリスマスを目前になんつー冒頭でしょうか!
イヴの夜に恋人に捨てられるってどんな悪夢なんだろう。
酷い話です。

そして、捨てられたその日に、マンションの下で青年と子猫を拾います。
BL界の男達はよく子猫と男を拾っていると思います。
遅刻しかけた少年が、街角で同じくダッシュしてくる転校生の美少女とぶつかるくらいの確率であるんじゃないでしょうか。
腐女子の夢は自分が男を拾うのじゃなく、男が男を拾うところにあるのですね……。

とにかく、淳平は男に捨てられた日に、男を拾いました。
拾った男も拾われた男も、どちらも心に傷を負っているようです。
淳平の傷は1巻で判明して治癒の方向に向かいました。
好きになった男が駄目男だと辛いね……分かっていても嫌いになれない恋はしんどい。
それでも、相手の嘘に気付いてなんとか離れることが出来た淳平は強いと思います。
側に優しい英がいてよかったね。

一方、英の傷はまだその全容が明らかにされておりません。
ちょこちょこ、伏線チックな意味深場面が出てきて私の好奇心をくすぐってくれます。
待て次巻、というところでしょうか。

そしてこの2人の側に現れるもう一組の男性、サガンと橘高。
サガンは美形で影があってちょっとつかみ所がない猫好きで、橘高は仕事が出来て金もあるスーパー攻様です。
この2人のお話は、小説の方で読めるみたいなので楽しみ。


小説と漫画のコラボは、どちらか一方の読者をもう一方に誘導する可能性が高い一面と、小説派の読者に「ああ、漫画の方も小説で読みたかった!」とか、漫画派の読者に「小説より漫画で読みたかった!」と思われる危険性があります。
理想は、どちらの媒体も、お互いを補完し合って面白く出来上がっていくことだと思いますが、判断基準が読者によって違うので、ミッション遂行成功率は単品作品より高いかも……と思っています。

単なる小説のコミカライズとも違う作品形態なので、まだまだ出来ることはたくさんありそうで、このシリーズの成長を楽しみに待とうと思います。

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