薔薇の血族 (SHYノベルス)薔薇の血族 (SHYノベルス)
夜光 花 奈良 千春

大洋図書 2010-11-27
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ボーイズラブ・レビュー


出た出た~!
薔薇の刻印の続刊が出ましたよ。
予定通り発刊されてびっくりしました。
この業界、ボーイズラブに限らず予定は未定、発売日延期上等がデフォですからね……。
いや嬉しかったです。

物語が加速していきます。
やー、ファンタジー楽しいな!!


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。


十八歳になった夏、自分の運命を知った高校生の相馬啓は、一見平穏な日々を送っていた。けれど、敵の存在がある限り、薔薇騎士である啓の未来には闘いが待っていた。薔薇騎士のそばには、常に守護者の存在がある。守る者と、守られる者。両者は惹かれ合うことが運命づけられていた。啓には父親の元守護者であり、幼い頃から自分を守り続けてくれたレヴィンに、新たな守護者であるラウルという、ふたりの守護者がいる。冷静なレヴィンに、情熱のラウル。惹かれ合うこの感情は恋なのか、それとも…薔薇を持つ男たちの運命は複雑に絡み合い―。


ベースの設定は1冊目でだいたい終わってるので、ここからは気持ちよく物語の中にダイブして心地よく流れに身を任せて萌え浸りーな感じです。

今回は恋愛のターン。
ずーっと、恋愛メインで展開します。


受の薔薇騎士になった啓を巡って不死者となった守護者のレヴィンと、現役人間の守護者ラウルが火花を散らします。
男を巡って男達が熱い戦いを繰り広げる……恋愛パートなのに序yせいの出る幕がほとんどない当たりはさすがBLと申せましょう。
啓の同級生の女生徒なんか、恋愛面では完全にチョイ役扱いです。

血の匂いで理性を飛ばして啓に乗っかるし、挙げ句、戦闘後にレヴィンの隠れ家的な洞窟で最後までやっちゃいます。
うわ、初めてがお外……。

一方のラウルも負けてません。
理屈もへったくれもない自分ルールで、薔薇騎士本拠地の屋敷で守護対象のはずの啓を強引に組み伏せます。
無理矢理って自覚してるくせにまったく止める気ないんだもん、良い根性してるよ。


そして当事者である啓。
この子がねー、なんとどっちも拒めないんですよ!!
一緒にいると心地よかったりドキドキしたり、好きなのは間違いないけど愛してるかどうかがよく分からん、でも嫌じゃないから……
って、思っきし流されてんの!
しかも、読んだ私が突っ込む前に自分で、

「あーもう…、信じらんねー俺…。二股かよ…。しかも男を

自分で突っ込んだーっ!
しかも真面目ツッコミ……関西人たる私より先に作中で自己ツッコミとは侮れない受よ!!
両手にタイプの違う男を従えたあんたの明日はどっちだ。


えと、もちろんシリアス方面のお話も進んでます。
彼らの最終目的は恋愛成就じゃなくて不死者の殲滅ですから。
薔薇騎士の啓を頂点に人類の未来のため、しっかり戦っていただかなくてはなりません。
身内でも派閥争いとか色々ありそうで大変です。
背中から撃たれる気配満点です。
そんで、ラスボスの名前がアダムなのは、何か色々と勘ぐってしまいますが裏があるやらないやら。
いっぱい伏線が出てきましたが、さていつ頃回収していただけるのか。

次はいつって予告はないのですよね……早めに次が読みたいです。
贅沢は言いません、1年に2冊は進んでくれたらいいなって思うくらいです。
もちろん3冊以上出たって文句なんか言いません。

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