心乱される (講談社X文庫―ホワイトハート)心乱される (講談社X文庫―ホワイトハート)
英田 サキ 高橋 悠

講談社 2010-11-02
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ボーイズラブ・レビュー


英田さん、ホワイトハートに初登場でした。
ホワイトハートって、なんか手堅いイメージだ……!

もっと冒険してくれてもぜんぜん良いですよ!!


少女系だと思ってたらいつの間にかボーイズラブ系も扱うようになって、女性向け全般を幅広く扱うレーベルっぽくなってますが、実は背表紙の薄い色帯で少女小説かBL小説か見分けられるようになっておるのです。
今度、本屋さんで背表紙をじっくり眺めてみてください。
とっても地味な区別!

そして英田さん、初めてのレーベルでけっこう攻めてきました。
若者は真っ直ぐで良いね!


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。


「放さない。一聡さんは俺のものだ」サラリーマンの橋野一聡は、三十四歳にして十八歳になる息子・俊がいる。といっても、本当の息子ではなく、一聡がかつて誰よりも愛した男の子供だった。彼が亡くなったとき、一聡は俊を家族として育てることを決意したのだ。けれど、成長するにつれて父親そっくりになっていく俊に戸惑いを感じないわけではない。そんなある日、男にキスされている俊を見て!?―。


好きだった男の子供を、再婚予定相手の女性から奪うようにして引き取って育てた受。
その引きとった子供がどんどん、好きだった相手そっくりに成長していきます。

まあ、あれです。
端的に表現してしまえば、

BL版良心的光源氏

と言ったところです。
どのへんが良心的なのかというと、最初は純粋に育てて巣立っていくのを見守るつもりだったところです。
それがあれこれ重なって理性のタガが外れてしまっただけなのです。
うんうん、仕方ないね。

とりあえず、二十代前半で子供を引き取って育てようと決意するあたりがもうすごいよ。
就職して片手に満たない年数で子持ちって、生活大変だよ?
よくやったよ……でも最後まで親代わりでいられないあたりがこのジャンルの業の深さを現しています(冗談です)。

とにかく受が奥手で、なかなか話が進みません。
しかし身内と恋仲にってのは、壊れた後の関係修復とかほぼ不可能なことを考えると慎重になってしまうのも道理。
臆病で真面目な受だけになかなか焦れったいのですが、なんとか前進して親子→恋人に関係が変化して落ち着きます。

とにかく、女の子と恋して結婚すると信じてた養い子が、男の恋人を持っていたというのが一番の原因といえましょう。
しかも、その養い子も自分を好きと迫ってきて日夜、若い情熱と共に口説かれてみなさい。
もうBLの受としては落ちるしかない!


最終、落ち着くまで身体のお友達がいたり、そのお友達と養い子を交えた微3Pがあったりと、肌色面もなかなかにバリエーション豊かです。

重くてシリアスな場面が多いですが、読み応えがあります。
ただ、好き嫌いは分かれそうな印象。
私は好きです。

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