さみしさのレシピ (新書館ディアプラス文庫)さみしさのレシピ (新書館ディアプラス文庫)
一穂 ミチ 北上 れん

新書館 2010-10-14
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ボーイズラブ・レビュー


寝酒代わりにボーイズラブ。
内臓には大変良いと思います。
まあ精神安定剤代わりですからね、腐女子にとっては!

肝臓には優しいですが精神のトリップ具合はちょっとまわりを引かせてしまうかもしれません。
BL読んでる私に近寄らないでねー……っと。


今回のは、そんなに悶えなかった。
平常心で読めました。
まあ傍目にも分かるほど取り乱すほど萌え滾ることってそうそうないけどね!

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。


フードスタイリストの卵・知明は、ある雨の日、叔母の夫だという男・慈雨からの電話で叔母の死を知らされる。 墓参り代わりに家を訪ねると、そこで出会った慈雨は、華やかだった叔母とは対照的に、もの憂い翳りを宿していた。 同棲中の彼女に裏切られた知明は、慈雨宅に居候することに。生活を共にするうち、慈雨に心惹かれ始める知明だが…?
ふたりぼっちのレイニー・ロマンス、オール書き下ろしで登場。


切ない空気系がこの作家さんの持ち味といいましょうか。
なんかさみしい!
とりあえずタイトル通りさみしいのです、受も攻も。
さみしい同士、一緒に暮らしていつの間にか好きになって出来上がっちゃいました、というそれだけの話なんですが、それだけの状況が出来上がるまでが大変過酷です。

受はゲイで、でもパートナーに「女と結婚するから」と捨てられ、同じく女同士のカップルでパートナーに「男と結婚するから」と捨てられた女性と結婚します。
まさに似たもの同士の男女が偽装結婚したわけですが、その女性も病気で他界。
受の家族はというと、

「ちゃんと産んであげられなくてごめんね可哀想にあなたは悪くないのよ子供も残せないあなたにはせめてこの家をあげるわね」

という具合に理解者にはなりえず、とにかく孤独を抱えた青年です。

そこに居候しはじめたのが、受の結婚相手の甥っ子でした。
彼も親の愛情を感じられず孤独を抱えていて、いつの間にか受に惹かれていきます。


で。
その攻くんの仕事先の上司が、なんと受の結婚相手を捨てた女性だったんです。
つまり、攻くんは叔母さんを捨てた女の下で働いていて、それがあるとき偶然露見したと。

どうでしょう。
とにかく結構、というかどこの昼ドラ? みたいなドロドロ泥沼です。
これがどうして切ない空気系に仕上がってしまうのかが謎
なんという一穂マジック。

さらっと読んで、ああ切ないなあでもさみしい同士くっつけてよかったね。となったあと、冷静にあらすじを思い返すと、結構とんでもない内容だったという。
この独特の雰囲気、好きだなあと思います。

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