祈り (ガッシュ文庫)祈り (ガッシュ文庫)
綺月 陣 梨 とりこ

海王社 2010-07
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ボーイズラブ・レビュー


屋久島に小旅行に行って来ました。
10時間ほどトレッキングして縄文杉に会いに行ったら筋肉痛であり得ないほど足が痛くなりました……。
写真整理もせねばと思いつつ、それはひとまず置いて3日間ボーイズラブ読めなかった禁断症状を宥めるべく、二日ほど読む方に専念。
ようやくちょっと落ち着いたかなというところ。

綺月さんの新刊は、麻薬取締官同士のカップリングでした。
この作家さんの書かれる、ちょっとエグいエ口が好きです。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。


来栖薫は、憧れの大曽根麻薬取締官の元で仕事をすることになった。想像通り彼は仕事のできる紳士だった。そしていつしか二人は互いを意識し始める。しかしある日、薫の前に元恋人が現れて大曽根に誤解されてしまう。「薫を幸せにするのが私なら、もっと嬉しかったよ」いつまでもこの人を見つめていたかった。けれどもう側にはいられない。ヤクに侵された元恋人が関わる事件に気がついた薫は、事件解決のためにある決意をするが…。


出会いが電車ですよ。
偶然、イイ男の仕事を助けて、その彼が落としたカフスを拾って、その出会った男と就職先が偶然同じだったという……!

麻薬取締官で、どうも攻である大曽根さんが来栖に惚れたっぽいんですが、なんというか。
言って良いですか。

こんな存在感の薄い攻は珍しいですよ!

途中、来栖のろくでなしの元彼が出てきて彼を好き勝手するんですが、彼のポジションは「当て馬」です。
元彼というか、来栖の身体を使って違法ドラッグの実験とかやっちゃってたんですから、彼氏とかじゃないですよね……。
しかしそのサイテー男の存在感が凄いんですわ。

彼との肌色シーンの方が断然派手でページも多かったしなあ。
良い子で待てをしてた大曽根さんはだいぶ割を食ってしまったと思います。
当て馬に出番を奪われる攻とか可哀想すぎます。
もうちょっとアピール出来る場面があれば良かったのにねーと思うと切ない気が。
ラブラブの番外編とか、ちょとどこかで読みたいなあと思いました。
物足りないくらいがちょうど良いのかもしれないですけど…。

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