松前先生と美貌の作家 (SHYノベルス)松前先生と美貌の作家 (SHYノベルス)
遠野春日

大洋図書 2010-02-25
売り上げランキング : 8173

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ボーイズラブ・レビュー


妹の旦那が出かけた隙にこそこそ更新。
赤ん坊の見張りとかあれこれやってると、なかなか自室に戻れず、休日だというのに溜まってるボーイズラブが消化できません。
いやー……家で隠れ腐女子やってる人々はいったい、どうやって暮らしているんだろう。
週末だけ、しかも隠す相手が一人でもこんなに悶々とするというのに!


さて、今回は作家モノで、時代は明治あたり(かな?)のお話です。
美貌の作家の「作家」にフリガナが「ぼく」と付いていたので一人称かと思いきや、普通に三人称でした。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

ぼくはあなたのものになる。だから、あなたはぼくだけのものになって欲しい―渋谷は松涛に屋敷を構える元侯爵櫻井家の若様、春之は人も羨む美貌の持ち主だ。末っ子として家族中に甘やかされ、友人たちからちやほやされ、気づけば負けず嫌いで、我が侭で、そのうえ傲慢な若様になっていた。そんな春之にはひとつだけ、誰にも知られたくない秘密があった。それは覆面作家、小櫃由布であるということ…。憧れの挿画家・松前千種にいつかは絵をつけてもらいたいと思っていた春之だが、ある日、紳士倶楽部で出逢った見知らぬ男に松前千種の悪口を言ってしまう。ところが、その男こそが松前千種だった。


とりあえずプライドが高くて気まぐれで高慢きちな受先生が、見栄を張りすぎてどんどん墓穴を掘っていき、掘りまくった穴を埋めたら男の恋人が出来てました。というお話。

作家が受ですが、相手は編集さんじゃなくてイラストレーターさんでした。

挿絵を描いて欲しいのに、うっかり本人の前で心にもない悪口を並べてしまったものですからさあ大変。
なんとかご機嫌を取り結んで仕事をしてもらおうとするも、やり方が拙すぎてますます拗れたり、イラストレーターの松前先生が実は男専門だったりとで、話は一気に色恋沙汰へと流れます。

挿絵のために何でもするっていうなら……と美味しく頂かれかけ、それは回避するも、どうやらぼくは松前先生が好きらしいぞ? と気づき、もはや仕事を受けてもらいたいのか恋人になりたいのかが曖昧になっていくわけです。
もちろん、どっちも欲しいのですが、作家先生は思いこみが激しくて一人で空振って大騒ぎしたり他に迷惑を掛けまくったりと、はた迷惑この上ないストーリーが繰り広げられます。


もちろん最後には誤解も解けて相思相愛になってよかったね!
となるわけですが……。


いやもう、私は登場する出版社の担当編集さんが気の毒で気の毒で。
そこまで振り回されちゃうんですか。
あんたはもうちょっと怒ってもいいんでないか。
というかお給料もらうって大変なことなんですね。
作った本がバカ売れで報われることを心から祈っています……
という気分でした。


ちなみに、木下 けい子さんの作品「由利先生と愛しき日々」に出てくる担当さんがちらっと登場していて、そちらの作品も読んでいる者としては、ちょっとたのしかったです。

    ↓WEB拍手です↓
   web拍手