FLESH & BLOOD (14) (キャラ文庫)FLESH & BLOOD (14) (キャラ文庫)
松岡 なつき

徳間書店 2010-03-12
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ボーイズラブ・レビュー


「非実在青少年」規制、先送りになったけどまだ19日の採決は済んでないし、よしんば乗り切っても今度は6月にもまた山が来るようです。
出来る限りの反対表明を継続していきたいと思います。


さて。
出ました……でましたよ!
延期されてヤキモキしていた新刊が!
ボーイズラブなのに未だ最後まで至っていないカップルの、文字通りハラハラドキドキが止まらないタイムスリップ・SFファンタジーです。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

タイムスリップした16世紀で、当時の医療技術では決して治せない結核にかかってしまった海斗。ジェフリーやナイジェルは、献身的な看護で見守るけれど海斗は日に日に衰弱していき…!?


結核が悪化って、しょっちゅう血を吐くってあなたそれ本気でマズイからっ! という状態のカイト。
もう一刻の猶予もないんじゃ……というくらい、病状が悪化しています。
そんな中、一緒にいる時間を出来るだけ大事に過ごそうとするジェフリーと、少しでも可能性があるのならと、敵の縄張りに医者を求めて危険な移動を仕様とするナイジェル。

時空の扉が開く時期の謎と、刻一刻と迫るタイムリミット。

とにかく、みんな足掻いてます。
もうジェフリーもナイジェルも、カイトに対しては恋愛を通り越して愛になりまくってるし、愛を守ることと生き延びることがほとんど同義になってるし、頑張り度合いが半端ないです。


そしてカイトも、生きて再びジェフリーに会うために決心します。
元の時代に戻る方法をなんとか特定し、結核治療のため時空を超えた一時帰国をする、つまりジェフリーの元をいったん離れるのです。
そのために、これまで着いていた、ジパングから連れてこられたという嘘をジェフリーに告白し、真実を話します。

ジェフリーは、まもなく自分が敵に捕まって殺されることを予期していながら、二度と会えないとほとんど確信しながら、カイトが生き延びるために元の世界に戻ることを許します。


自分より相手のことを優先して必死に戦う人たちのお話になってきてます。


あーもーやばい。
次はいつだ、いつ読めるんだっ!!


こんな展開の時ほど、

「BLのラストはほぼ必ずハッピーエンド」

という不文律(でもたまに破られる)を切実にありがたく思います。
とりあえず、ここまで来て一回も最後までいかないのも、どっちかが他界してしまうのも勘弁願いたい……立ち直る自信がないので!

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