先日3月15日、東京都による青少年健全育成条例改正案と『非実在青少年』規制を考える。というイベントもあり、多少は世間にも認知されたかと思いたいこの問題。(サイドに関連サイトのリンク貼りました)
大まかに言えば、児童ポルノ規制を錦の御旗に掲げて、創作上の表現を大幅に規制・制限することも可能な条例が、世間にほとんど認知されないまま日本の首都・東京で採決されようとしている、ということです。
表現する側・創作物を受け止める側の双方にとって、由々しき問題といえます。
憲法で保障されている表現の自由を著しく損ねる可能性があるからです。
ボーイズラブがどうとか言うレベルの話ではありません。
現在、作家さん、出版社さん、その他たくさんの方々がが反対を表明して出来うる限りのことをなさっています。
私もJガーデンではチラシを拝見し、アンケートに答え、web上ではありますが署名もしました。
これでいいのか、というか、他に出来ることはないのかと思うものの、もう数日後には採決が取られてしまう上、さすがに仕事も休めないこの現状がとてももどかしいです。
(3/16 追記:採決先送りになるかも?というニュースが流れました。でもまだ決定じゃない、19日を乗り切ってもまた6月に同じような問題と戦うことになります……)
一読者として、というよりこの国で暮らす国民として、とても恐ろしいことが起こるような気がしてなりません。
あまりに曖昧な規制の判断基準。
「年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの」という規定の恐ろしさ。
設定は18歳以上でも、18歳に見える表現があるとアウトだというのです。
その、18歳以下に見える表現は誰が決めるのか。
過去の文学作品、古典にも、(例えば源氏物語とかも!)そういう表現はあります。おそらく、それらの古典は規制対象にはならないでしょう。
では、古典や文学とそれ以外を、どうやって線引きをするのか。
そういうゾーニングが、全くと言っていいほど議論されていないのでないでしょうか。
もちろん、児童ポルノ規制自体がいけないとは思いません。
子供は守られてしかるべき存在と考えます。
しかしその手段は熟考すべきです。
一自治体が、あっさり条例で採決して良いような問題ではありません。
竹宮恵子さんが、
「私の描いた話は、規制にひっかると感じた」
というような事をおっしゃっているのを聞いて、私は戦慄しました。
規制自体は、確かにすぐに全ての18歳未満の性表現がある創作物を駆逐し、言論統制をもたらすようなことはないかもしれない。
でも、そのような規制が作家さんを萎縮させるという現実がとても恐ろしい。
首に緩く縄を掛けられて、そんな状況で、
首は絞まらないんだから縄があってもいいじゃん。
とか言われたら、私ならキレる。
間違いなくぶちキレます。
でも今、実際に起ころうとしているのはそういうこと。
運用する側の指先一つでいつでも絞め殺されるような状況で、自由に表現が出来るでしょうか。
そんなことあり得ないと思う。
作家さんが書きたいことが書けない。
それは即ち、
読者が求めている作品が世に出にくくなる、出なくなる、もしくは本来あるべきであった姿ではない状態で提供される、ということです。
作家さんが自由に書く環境を守るのは、読者としての権利であり義務です。
だって読みたいんだもん!
読みたいものくらい、自分で決めさせてよ!
と、声を大にして叫びたい。
大まかに言えば、児童ポルノ規制を錦の御旗に掲げて、創作上の表現を大幅に規制・制限することも可能な条例が、世間にほとんど認知されないまま日本の首都・東京で採決されようとしている、ということです。
表現する側・創作物を受け止める側の双方にとって、由々しき問題といえます。
憲法で保障されている表現の自由を著しく損ねる可能性があるからです。
ボーイズラブがどうとか言うレベルの話ではありません。
現在、作家さん、出版社さん、その他たくさんの方々がが反対を表明して出来うる限りのことをなさっています。
私もJガーデンではチラシを拝見し、アンケートに答え、web上ではありますが署名もしました。
これでいいのか、というか、他に出来ることはないのかと思うものの、もう数日後には採決が取られてしまう上、さすがに仕事も休めないこの現状がとてももどかしいです。
(3/16 追記:採決先送りになるかも?というニュースが流れました。でもまだ決定じゃない、19日を乗り切ってもまた6月に同じような問題と戦うことになります……)
一読者として、というよりこの国で暮らす国民として、とても恐ろしいことが起こるような気がしてなりません。
あまりに曖昧な規制の判断基準。
「年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの」という規定の恐ろしさ。
設定は18歳以上でも、18歳に見える表現があるとアウトだというのです。
その、18歳以下に見える表現は誰が決めるのか。
過去の文学作品、古典にも、(例えば源氏物語とかも!)そういう表現はあります。おそらく、それらの古典は規制対象にはならないでしょう。
では、古典や文学とそれ以外を、どうやって線引きをするのか。
そういうゾーニングが、全くと言っていいほど議論されていないのでないでしょうか。
もちろん、児童ポルノ規制自体がいけないとは思いません。
子供は守られてしかるべき存在と考えます。
しかしその手段は熟考すべきです。
一自治体が、あっさり条例で採決して良いような問題ではありません。
竹宮恵子さんが、
「私の描いた話は、規制にひっかると感じた」
というような事をおっしゃっているのを聞いて、私は戦慄しました。
規制自体は、確かにすぐに全ての18歳未満の性表現がある創作物を駆逐し、言論統制をもたらすようなことはないかもしれない。
でも、そのような規制が作家さんを萎縮させるという現実がとても恐ろしい。
首に緩く縄を掛けられて、そんな状況で、
首は絞まらないんだから縄があってもいいじゃん。
とか言われたら、私ならキレる。
間違いなくぶちキレます。
でも今、実際に起ころうとしているのはそういうこと。
運用する側の指先一つでいつでも絞め殺されるような状況で、自由に表現が出来るでしょうか。
そんなことあり得ないと思う。
作家さんが書きたいことが書けない。
それは即ち、
読者が求めている作品が世に出にくくなる、出なくなる、もしくは本来あるべきであった姿ではない状態で提供される、ということです。
作家さんが自由に書く環境を守るのは、読者としての権利であり義務です。
だって読みたいんだもん!
読みたいものくらい、自分で決めさせてよ!
と、声を大にして叫びたい。
↓WEB拍手です↓
アキミ
各メディア(特にTV)が、この問題をほとんど取り上げていないことが不思議でなりません。
「マグロの危機」に熱中するのもいいですが、「表現の自由の危機」にも目を向けてほしいものです。
とりあえず、メールで反対意見を送っておきました。
この改正案が通り、後に「日本の漫画文化が衰退した原因」と言われることがないよう祈っております。