三千世界の鴉を殺し 15三千世界の鴉を殺し15
津守時生

新書館 2010-01-16
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ボーイズラブ・レビュー
出ました。
いやもう、出るぞ！　ってなってから何度か延期されたので、もの凄くようやく感が強いですが、とにかく出ました。
このシリーズもずいぶんなご長寿になってきました。
イラストレーターさんも変わりました。
まあ、ボーイズラブとは言えないかもしれないですが、主人公が長髪超絶美形で男にモテモテという設定を考えれば、ニアであることには間違いないと個人的には断定しております。
ま、楽しければジャンルなんて何でも良いんですけども！


以下ネタバレ妄想注意！

紹介文です。

ルシファの心の中は、ニコルやグラディウスを傷つけたアル=ジャアファル教授への怒りが渦巻いていた。ルシファが大切に思う者を傷つけたい。ーー歪んだ闇を平然と抱える男。だが、“最低でも倍返し!” オスカーシュタイン家の家訓に従い、ルシファは反撃の時をうかがう!
ワルターとメリッサ、互いに傷をかかえた、元夫婦の大人の恋の顛末を描いた書き下ろし「幸せはスミレの香り クマの形」122ページも収録!!

……確かに楽しければ何でも良いんですが、いやしかしそれにしてもだ。
話の展開がスローペースすぎやしませんか。
本編のページ数が、1冊のうちの大体半分弱くらい。
あとは、本編とは横道にそれた外伝となっております。
↑ちなみに外伝は、脇役の男女カップルの過去のトラウマを中心にした復縁話でした。これはけっこう、話題が話題なだけに本編よりは重い内容でした。

で、肝心の本編でどのくらい話が進んだのかというと。
まず前巻で大統領からの預かりモノが爆発しておりまして、そのちょっとした後始末のための話し合いが病院で行われました。あと、その原因を究明するために、大統領とTV電話で話をして、じゃあ直にあって話をしましょうか、という約束を取り付けました。それだけです。
ホントにそれだけ。

電話で約束しただけで会うところまで進まないんですよ！？

そんなもん、10ページ以内で収めてさっさと次いこーよ!!
と、無意味な突っ込みを入れてしまいました。
確かに、ここのエピソードは面白いし楽しいです。
このシリーズの、エピソード中心に進んでいくノリも大好きです。
でも、でもね……これだけ遊びの多いストーリーが、年間に3冊とか4冊出るなら良いですよ。
遅くたって話はそこそこ進むでしょう。


でも違うから！

前回発行されたの、2008年11月ですから！
1年に1冊も出てないんですよ……っ！

1年以上待って進んだ内容がこれだと、さすがにちょっと暴れたいわけです。
このシリーズ、ホントに完結すんのかなと、さすがに最近ちょっぴり不安なのでした。
次の巻ではもうちょっと話が展開しますように……。


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ボーイズラブ（BL）