赫蜥蜴の閨赫蜥蜴の閨
奈良 千春

幻冬舎コミックス 2008-06
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ボーイズラブ・レビュー


昨日のインテックスに参加された皆様、お疲れ様でした。
私は久々にイベント会場をあちこち放浪してけっこう疲れました。
特に上の階に上がるとき。あんなに苦労するもんだとは思いませんでした。
が、たまに友人達と顔を合わせるのはとても楽しいものです。
(最近、イベントで会うたびに互いの健康を気遣うような状況だったりしますが)
ちなみに今回、もの凄く勇気を振り絞って作家さんにサインを頂きました。
いやもう、極限まで緊張するというか、まともに舌が回せない小心者っぷりを遺憾なく発揮してしまいました。
しかも図々しく2冊もです、うひゃー。大事にしよう……。


さて、今回はちょっと前の小説です。
ちょっと連作っぽくて、前の話も1冊、読んでいました。
この本はイベント前夜にY宅で床に形成されたボーイズラブ山脈から発掘。
沙野風結子さんの本を、ここのところ立て続けに読んでます。
今更ながら、読む作家さんが偏ってるなぁ。
おとつい買ったのも彼女の新刊だったしな。

奈良さんの、受攻そろってこっちにガン飛ばしまくってるイラストがリアルに怖い893モノです。
ホントに怖いですよ、目が据わってますもん。
……まぁたしかに、夜にミナミとか歩くと素でこんな人いたりしますけど。

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。

高柳商事大阪支社長の高柳光己は、英国人の血が混じる端麗な容姿に美しい妻…と、誰もが羨む人生を歩んでいる。しかし、会社のために自分を利用する社長の養父や、我が侭な妻に振り回され、光己は鬱屈した日々を重ねていた。ある日、光己は妻の浮気をネタに熾津組の若頭、熾津臣に強請られ、凌辱されてしまう。なぜか執着され、執拗に繰り返される行為に光己は理性を徐々に蝕まれていく。だが、次第に奇妙な解放感と安らぎを感じるようになり…。


妻がいるのに、脅されて、ちょっとイカレたやくざに慰み者にされるエリート男。しかもその脅しのネタにされたのが妻の浮気現場の動画で、浮気相手は信頼していた秘書だったという、大変に気の毒な受です。

赫蜥蜴と呼ばれる物騒な攻は、異母兄に似てる受に異様に執着するのです。
でもいくら執着するからって、なんで裸に剥いて突っ込んでやろうって方向の執着になるのか。
それはこの本がボーイズラブだからなんですが、作者本人は後書きで「ノーマルな執着モノ」とおっしゃってました。
この執着をノーマルと呼ぶのかという以前に、これがあなたのノーマルラインですか先生……と、ちょっと遠い目になってみたり。

なかなか気概のある受なんですが、けっこう可哀相で痛い目にも遭う人です。心が折れる前に執着してきた相手を好きになれて良かったねー。


妻は余所に子供を作ってその相手と再婚、一方の夫はやくざのオンナにされていつの間にかその男とゴールイン。
まぁ妻が悪い。たぶんそうなんですが、実に痛々しい夫婦です。


この作品の中で一番の悪党は、受の秘書で受の嫁の再婚相手になった安曇だと思いました。
コイツはいつか報いを受けるに違いありません。
ちょっとこの男の因果応報陵辱話とか読んでみたいです。
鬼畜好きなんで!

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