成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)
高遠 琉加

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ボーイズラブ・レビュー


負傷した脚もそろそろ治ってきたしもう大丈夫かと思って久々にジムに行ったら、やっぱりまだ完治してなかったらしくて腫らしてしまいました。
コミケでも問題なかったというのに軟弱なもんです。
ボルタレンが残ってて良かった……。


フジミ以外では久々のルビー文庫です。
高遠さんがルビーで書いたらどうなるんだろう、と思いつつ手を出しました。
そしたらのっけから扉のイラストが肌色全回で、あららら、と。
ルビーは背表紙にイラストが入らないのが良いですね、ハイ。
ほんと、何でボーイズラブのレーベルは背表紙にまでいたたまれないイラストを入れたがるんでしょーか。狼皇帝の裏表紙なんか、まさに受のものが咥えられようとしているところを激写ですよ。うひゃー。

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。

フランス文学部准教授兼有名翻訳家の成澤は、強い雨の夜、非常階段で死のうとしていた蒼井を助ける。彼は馴染みの出版社の新米編集者だった。なぜかその時の思い詰めた表情が気になり、次の仕事を受ける代わりに、無理やり蒼井を担当に指名した成澤。厭世的で人との関わりを避けてきた自分とは違い、純粋で常に前向きな彼に、恋に堕ちたと自覚した成澤は、どうしても君が欲しいと、蒼井に想いを告げる。しかし、頑なに自分を拒む彼には、癒えない心の傷があると知り…。准教授×新米編集者の身も心も捧げる、最後の恋。


准教授×新米編集というカップリングでした。
クールで恋の駆け引きにも慣れた大人なオトコが、泣きぼくろの新米編集をつまみ食いのつもりで手を出したら、いつの間にか絡め取られていました、というお話。

編集が攻か受か、強気か弱きかで話の流れ代わりと変わってくるわけですが、今回は良い感じで受で弱気な青年でした。いやーかわいい。
でも可愛さで言えば、攻さんの方が可愛かったかもしれません。

遊びで手を出して、完全に手に入れたと思っていたら実は自分は死んでしまった想い人の身代わりだったと知り、軽く打ちのめされて、そこで初めて遊びじゃなく本気になっていたと気づくわけです。
遅いよ先生!

普段はつんとすまして、掌で相手をころころ転がして皮肉に笑ってるような男が、一人の相手に取り乱して嫉妬して泥臭く追い回して「寂しい」と言ってしまうあたりがなかなかツボでした。
大人のふりしてものすごく子供っぽいところが楽しいのです。
コレはいわゆるギャップ萌えというやつかしら。
とニヤニヤしつつ、深みにはまっていく准教授を眺めていたのでした。
もういない相手に嫉妬する先生が可愛いかったです。


平凡な容姿の~と随所で書かれている受ですが、高永マジックというか、普通に美形ですよ彼。
泣きぼくろが艶ぽい、素敵メガネ受さんでした。

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