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ボーイズラブ・レビュー


久々に読む木原さんのダークボーイズラブ……。
いや、読む前からダークだろうなとは思ってた。
だってもう帯のアオリが真っ黒なんだもん。
表紙の男二人の目がけっこう虚ろなんだもん。
しかもこの作家さんはボーイズラブ業界のタブーとかあんまり気にしない感じでバンバン激痛な話を書いた実績が山ほどあるんだもん……。

と、買ったはいいが読もうか積もうかうだうだ悩んでいたら、遊びに来ていたYに、

「持って帰るんやからさっさと読めや!」

と重いケツを蹴飛ばされて読みました。


読み始めたらもう、重かろうが暗かろうが痛かろうが、最後まで持っていかれるのが木原さん。
一気に読んでしまいました。
いやもう……さすがです先生。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
ある日河瀬は上司の柴岡に人事異動をたてにセックスを強要された。どうしても企画部に異動したい河瀬は、たった一度寝るだけで自分の望みが叶うならと、嫌々ながらも男の条件を呑んでしまう。しかし、企画部に異動になったのは河瀬ではなかった。河瀬は自分の体を弄んだ柴岡を憎み、殺意を抱く。…それから数年後、河瀬は北海道支社長になった男に再会し…。心の闇を描いたヒューマンラブストーリー。

人事を盾にしたパワハラ&セクハラで、しかもこっちが男で相手も男。
うっわやべぇ……と思ったらホントにやばかった。
異動ってそんなにしたいもんかなー、むしろ私は今の部署から異動になったら辞表書きたくなるけどなー……と。
なんにしても、この上司も大概どうかと思いますが、若い方も適度に小物でイラッと来たりするわけです。
受攻どっちにもイラッとさせられる話なんて、BLではそうそう無いんですが。

とにかく、なんとも微妙な感じで話が進むわけです。
身体の関係を強要された後も、なんかこうドロドロどよ~んな欝展開が続き、北海道に異動になったその上司と数年後に再会してからは、更にどんより度がアップ。

これぞまさに負のループ!
と拳を握って断言してもいいくらい、暗い重い痛々しいの三連コンボなわけです。

遂に精神的にやられた受(五十手前のオッサン)は失明し、死にたいけど受が引き留めたから何とか生きてる、でも精力だけは絶倫で毎晩のように攻にのっかってくる――という、無気力な魔性のおじさま受になってしまいました。

いやなんていうかね。
客観的に冷静に考えなくても、仕事が終わって帰宅したら素っ裸で発情した五十手前の男が待っているという状況は、色々とくるものがあると思うんですよね……。
ううう。
お洋服くらい着て欲しいなーと。


とりあえず、最後はなんとなくいい感じで、これから+の方面に向かって進んでいけるんだろうな、という終わり方だったので心底ほっとしました。

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