春を抱いていた 14春を抱いていた 14

リブレ出版 2009-11-10
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ボーイズラブコミック・レビュー


未完のシリーズになってしまうのかと思っていたら、最終巻が出ました。
あれこれ広げまくった風呂敷。
私もたぶん半分くらいは忘れてるんじゃないかと思いますが、これを機に1巻から再読してみようと思います。
ボーイズラブで14冊続いたといったら、もう大河レベルなんで、読み応えもかなりのものです。本棚の奥から引っ張り出してこないと。


それにしてもまあ、どーしようもなかったんだと思いますが、まさに怒濤です。
これってファンタジーだっけ? というくらいの疾風怒濤・波瀾万丈なトンデモ展開を、作者の豪腕でもってねじ伏せましたと言わんばかりの最終話です。
でもこの1冊は、色んな意味でぎりぎりのラインの、最善の1冊だったんだろうな……。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
岩城がくれた御神毛を胸に危険が伴う中東ロケに旅立った香藤。プレッシャーも愛の力で跳ね返し、演技のボルテージは最高潮に…! 一方、事務所から突きつけられた「独立認めず」の回答に岩城の怒り炸裂! 彼の下した決断とは? 描き下ろし長編読み切り「ライフ・ライン」110ページ収録。

……一瞬、御神毛ってなんだっけ??
と脳内に? マークが乱舞し、思い出したとたん突っ伏してしまいました。
ああ、アソコの毛ね……もう好きにしてくれ

岩城さんの事務所独立は、社長交代劇で泥沼化しかけてるし、香藤も空の彼方は中東でロケの真っ最中だし、さてここからどう料理するんだろう。
というところで前巻が終わっていたわけです。

で。
もうすごかった。
岩城さん、塀の中に入っちゃった前社長から株をまるっと買い上げて持ち株で新社長から会社をGET! それを逆恨みされてジャパンアカデミーの主演男優賞授賞式で、追い落とされた元社長に狙撃されかけます。
どこのヤ○ザものだよと言わんばかりの流れですが、みんな真剣です。


なんとかその騒ぎを乗り切るも、今度は過労で岩城が倒れます。

働きすぎるとろくな事ねーなぁ……とぼけーっと考えていたら、その10ページちょっと先で現代の関東大震災が発生
折しも撮影の真っ最中だった香藤が機材の下敷きになってしまいます。
ここに来て大地震かよ!?
と目を剥くも、やっぱりマジです。

その大混乱の中、なんとか香藤は生還して岩城と再会。
数々の困難を乗り越え、明るい未来へ向かって――というところでEND


キャラがしゃべる台詞が、時々キャラをはみ出して現実を反映しちゃってるところがあるような気がして、ちょっと痛々しいな……と思いました。
もうしばらく冷却してからお話を作ってもよかったかも? とか、でもこれ以上放置したら発表するタイミングを逸してホントに未完で終わってしまったかも、とか、考え出したら複雑でした。


でも、きれいに終わっていたと思います。
色々とあったことでしょう。
関係者の方々は本当に大変だったはずです。

これだけ続いたシリーズが、きちんと終わってくれて嬉しかったです。
ありがとうございましたと言いたいです。

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