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ボーイズラブ・レビュー


あんまり同人誌の感想は書かないようにしよう……とは思っているのですが、書きたくなったので書きます。
先日読んだ、玄上八絹さんの銀とシュガースノーの番外編2冊です。

タイトルは、
「主よ、人の望みの喜びよ」「Kyrie(キリエ)」


この作家さんの同人誌は、これって商業ボーイズラブでしっかり1冊になるんじゃ?
という分厚さのものが多いんですが、この番外2冊もその例に漏れません。
しかもこれ、特にKyrieの方は、本編と呼んでも差し支えないんじゃ。
というなかなか濃い内容でした。
むしろ本編より好き
痛いのと切ないのとえっち具合がたまらなく好みでした。

同人誌の方を読んで、本編も更に好きになりました。
もうドナドナできないわこれ……。

あ、でも商業的検閲が入ってないので、結構かなり痛かったり血が出てたり、切なさ4割増な感じだったりします。R18でえっちも結構濃厚ですので、これからの方はご注意を。

以下ネタバレ妄想注意!


Kyrieは、シリアスです。
主にカミカ(受)の過去編。
いやもうこの人は痛い。
可哀想なぐらい、ガラスみたいに硬質で壊れやすくて、しかも幼い。
大学で友人でライバルだった男に恋をして、ずっと傍にいたいと願って、でもその恋心は身体の関係とかそういうことを求めたものではなくて、でも本人にバレて男同士なんてあり得ないと拒絶・絶交されて。
プロになるつもりで愛していたピアノも、自分の小指の筋を切ることで捨てて、一成(好きになった男)と一緒にいたいが為に調律師を目指し、一成に拒絶されてもやっぱりピアノを完全に捨てられません。
カミカは何処までもピアノに誠実で、ピアノを愛しています。


留学した先ではちょっとイカレた有名ピアニストに誘われてのこのことついていって、うっかりおいしく頂かれた挙げ句に軟禁されて調教の憂き目を見ます。
かわいそうに。
何も知らなかった(そこまで無知だったことにむしろ驚きですが)のに、一気に全部身体に叩き込まれて、一成が示した激しい嫌悪感の理由を自分の身体で理解する羽目になってしまいます。

しかもその、火遊びと言うにはあまりに哀れなこの体験が現在の恋人・秋彦の嫉妬を駆り立て逆鱗に触れ、古傷をえぐられた上にほとんど無理矢理、暴行されてしまいます。
秋彦、ひどいよ……。
そして、ここまで非道いことされても怒れない、おこらないカミカ、健気で秋彦を愛しすぎてます。なんという純情と誠実。


色々と、カミカの過去は大変です。
本編があって、最後は幸せになってくれると分かっているから読めるけど、これで救いがなかったらもうどうしようもないです。



主よ、人の望みの喜びよの方は、基本的にラブラブ甘々な1冊。
Kyrieの後に読むと癒されます。ホッとします。
ちょっと切なかったりもしますが、大丈夫、耐えられます。
特に、本編から先の、秋彦も社会人になってからの話が良いです。


本編含め、3冊合わせて読んでようやく、秋彦とカミカのお話が過去―現在―未来と繋がったなーと言う気がします。
実は商業の方より同人の方が気に入ってしまったのですが、でも商業がなかったら同人の方はちょっと痛すぎたり、話の筋が掴みにくかったりするので、やっぱり柱としての本編も外せません。
この二人の話、同人誌でも商業でも良いのでもっと読みたいです。

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