心臓がふかく爆ぜている (幻冬舎ルチル文庫)心臓がふかく爆ぜている (幻冬舎ルチル文庫)
崎谷はるひ

幻冬舎コミックス 2009-10-15
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ボーイズラブ・レビュー


Jガーデンの翌日、さて買ってきたあれやこれやのオリジナル・ボーイズラブをどんな順番で読もうかとふわふわしながら出社した月曜日。
朝イチの会議で、社長に名指され、なんか嫌な予感はしたのです、本能的に。

「アキミさん、出張行ってきなさい、○国に」

……。
以前、一度は断ったのです。
なぜなら校了一週間前で屍寸前だったから。
じゃあ今回はどうなのか。
決してヒマではない。むしろ忙しい。だってまだ内容も確定していない媒体(しかも年2回の大きなヤツ)を抱えてあちこち走り回ってる。ちなみにデッドはクリスマス前。
常識で考えて、制作サイドを仕切ってる私が1週間も抜けて大丈夫な状況では、決してない。
が。

断れませんでした。
こんな時期に、なんで仕入れ出張なんだ!?
と、周囲は絶叫、私は発狂寸前でしたが、誰もボスの命令には逆らえません。
会社の札束抱えて、昨日まで異国の地をのし歩いておりました。

せめてもの癒しにと、スーツケースの重量制限20㎏いっぱいまでJで仕入れた同人誌と、商業ボーイズラブを詰め込み、おかげであふれたPCは、クソ重いけど手荷物にして、泣く泣く行ってきました。
夜は、情報整理の合間にひたすらBL読んだ(女は私だけだったのでホテルはツインをひとりで使ってた)ので、感想書きたいのはいっぱいたまってます。全部は書けないだろなーと思いつつ、横に積み上げてます。


えー、前置きが長くなりました。
出張のあれこれは、サイドバーの日記の方に、もしかしたら吐き出すかも。

久々の崎谷さんの書き下ろし作品です。
正しくボーイズラブで、正統派のオフィスラブでした。
イラストは志水ゆきさんでポイント高し。

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。
リラクゼーションサロンなどを経営する会社の開発部員・齋藤弘は、地味でおとなしく、ふられてばかりのゲイ。大手企業から転職してきたイケメンで有能な降矢信仁を苦手に思う齋藤だったが、仕事で落ち込む降矢にアドバイスをしたことから親しくなる。降矢に惹かれていく齋藤は酔った勢いで思わずゲイと告白。そのうえ降矢からつきあおうと言われ…。

ノーマル男を無意識にたらし込んでしまった受、恐るべし。
男運が悪くて、仕事は出来るのに自信がなくて、いじいじとネガティブな受ですが、最後にひっかけた男はかなりの良い男でした。

いや、まぁ適度に無神経なことをさっくり言ってしまったり、人並みに空気読めない攻男なんですが、普通はこんなモンだよねーと納得できるレベルの話です。
色々受の為に頑張るし、以前からの付き合いもそつなくこなします。
受の周りの男に嫉妬したりもするんですが、これもまた常識の範囲だった、と思います。
顔が良いのをコンプレックスに思っている攻は、個人的に受より意地らしくて可愛かったです。

けっこうすれ違って分かれる寸前までいったりもするんですが、たぶんこれは受の方が悪い割合が大きかったような感じ。
あれこれそこまで後ろ向きに考えられたら、私でも蹴飛ばしたくなるよなーとか、そこまで以心伝心期待されても無理だろフツー、とか。


仕事も恋愛も、とにかく正攻法の正面突破上等! で、素直に楽しめました。
この作家さんの安定度は、毎度のことながらすごいです。

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