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蛇とワルツ (SHY NOVELS 236)蛇とワルツ (SHY NOVELS 236)
榎田 尤利

大洋図書 2009-09-26
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ボーイズラブ・レビュー


ペット派遣シリーズの最終巻です。
とはいっても、どれも独立した話なんで、単品で読んでも時に問題ないと思います。

第1弾:犬ほど素敵な商売はない
第2弾:獅子は獲物に手懐けられる
第3弾:秘書とシュレディンガーの猫

ときて、最後は蛇。
ここに来て爬虫類かよ!
というわけで、蛇攻のボーイズラブでした。

まさかの爬虫類ですが、個人的には嫌いではないので特に問題はないです。
蜥蜴は好き、蛇はちょっと近寄りがたい、ワニはTVか動物園かで遠目に見る分には怖くない、と言うレベルです。
昔、親から、蛇は家の守り神だから悪戯してはいけません。蛇を見たら、お姿は結構ですって言っておきなさい。と言われたのをちょっと思い出しました。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
「俺はあんたを甘やかす、優しいペットだ。まるで恋人のような」 『Pet Lovers』のオーナーである仁摩遥英は、仕事が恋人というワーカホリックだ。そんな仁摩は、問題児のペットを躾け直すため自宅マンションで預かることに! カテゴリー爬虫類の蛇、竜巳杏二だ。命令しても動かず、呼んでも振り向かない扱いづらい蛇に、仁摩はうんざりする。だが、不遜なばかりではない杏二を知るうちに、まるで恋人のように惹かれ始めていくのだが、ある裏切りを知り……Pet Lovers至上の恋、登場!!

ラストを飾ったのはペットラバーズのオーナーの恋でした。
躾のなってない蛇を躾直すことにするのですが、まぁ蛇ですから。

そもそも蛇って躾られるのか?
という根本的かつ無意味な愚問が頭をよぎりますが、そこはそれ、ヒトをペットになぞらえているからこそ可能な荒技と言うことで脳内解決。

でも、躾ようにもそもそも言うことを聞かない、部屋を片付けるどころか散らかしまくって冷房をガンガンにかけ、煙草をふかし、主人が食べようとしたカップラーメンを横から奪い取る……もう餌抜きの上、飼育ケースで三日ほど反省させてやりたいくらいの無法っぷりを発揮してくれます。
でもベッドテクは超一流(蛇というと、24時間以上交尾し続けるハブが頭に浮かびます。杏二も絶倫なんだろか)。
そして、実は言うこと聞かない我が侭自堕落なのは実は演技で、恋人を甘やかすのが大好きだったと言うオチが付きます。

十年前に捨てられた恋人のことを未だに引きずっている仁摩は、次第に蛇こと杏二に引かれていきますが、実はその杏二が顧客情報を盗もうとしたスパイだと発覚して絶望&激怒。
最後は何とかなって無事恋人同士になるんですが、まさかの裏切りにちょっとこっちもドキドキでございました。
仁摩さんは、我を忘れると有能な脳みそがちょっと上手く動かないみたいで、うっかり大胆すぎる無謀な行動を取ったりしますが、そこはたぶん愛嬌です。


最終巻は、犬ほど素敵な~の次に好きなお話でした。
でもやっぱり一番はワンコの話です。
最終巻と言うことで、前作のキャラ達がちょこちょこ出てきて、そこもなかなか楽しめます。
ワンココンビの出現率が高くて、そこが結構嬉しかったのでした。

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