骨董通りの恋人 (SHYノベルズ)骨董通りの恋人 (SHYノベルズ)
遠野 春日

大洋図書 2009-08-29
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ボーイズラブ・レビュー


世間は明日からシルバーウィークだとか騒いでますが、仕事のあれこれで20日まできっちり出勤予定があって軽くウツな本日花金。
花金どころか私の心はヘヴィー級の闇金でございます。

さてさて。
骨董と聞くとときめきます。
アンティークとかも好きです。
買っても置く場所がないので滅多に買わず、たいていは見るだけですが、それ系の店を見るとフラフラ入ってしまいます。

なので今回はタイトル買い。
骨董屋のちょっとくたびれた店長とお客さんの、渋いボーイズラブが読めるかも……と思いきや、若者同士のピチピチした恋物語でした。

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。
大学生の磯崎桂一は、ある日の午後、骨董品店『大正浪漫堂』にふらりと立ち寄り、そこで店の看板娘に一目惚れをしてしまう。なんとか話しかけようとする桂一だが、彼女からはそっけなくあしらわれてしまう。彼女のことが知りたい!そう思った桂一は大学の友人たちに尋ね、驚くべき事実を知る。『彼女』と思っていた相手は『彼』で、羽鳥ちなつという名前の同じ大学の学生だというのだ!ちなつに会うため大正浪漫堂に向かった桂一は、そこで見覚えのある雛人形を見つけて!?お雛様が結ぶピュア・ラブストーリー誕生。

大学生同士のBLで、あ、若いカップル……と思ってしまう自分の感性に途方に暮れつつ読んでいました。

看板娘が実は青年でしたというところから始まるこのお話。
男と気付かず一目惚れ、しかもその相手が同じ大学の同じ学部に在籍している学生でしたという、偶然で済む話かそれ!? なスタートを切ってくれました。


骨董屋の店主が探してる雛人形を、偶然(これも大概もの凄い偶然だ!)持っていた攻が、それを餌に受にあれこれ要求します。
一目惚れした相手を口説くのに、相手が欲しがっていて代わりがないものを使うところが半端にセコイんですこれが。

~してくれたら考えても良いとか、その代わり~してくれる?

とか。
ああああああ、うっとしいっ!!
この攻の地味な押し付けがましさというか、出来の悪い駆け引きというか、どうもちょっとずつ神経に障ってむかっとくるんですよねー、心に余裕がないんですねきっと。
これでよく相愛になれたなー、受はなんだかんだ言って心が広いわ。


……と、どうもすっきりしない読み心地だったわけですが、でも、よくよく考えてみた、ボーイズラブと呼ばれる作品群のあれこれについて。
よーく考えなくても、受にもっとえげつないことして無理矢理やっちゃうなんて、この業界じゃ掃いて捨てるほどよくある話ですよね。
親の借金のカタに売り飛ばされて裸に剥かれて目覚めたらオークション会場でしたとか、○○をバラされたくなかったら俺の言うこと聞くよなもちろん的なあからさまな脅しとか、下手したら「気に入ったから攫ってきた」的なゴーイングマイウェイ砂漠の王子様とか!

雛人形を質にとってのデート要求なんて微笑ましいじゃない!
なんで拉致監禁ゴー○ンの三連コンボは許せて、こんなささやかな攻の我が侭に苛立ってるんだ私……っ!
きっと半端なのがいけないんでしょう。たぶん。
何事もやるなら徹底的に!
他人事だと思ったらなんでも言えるわけですが、当事者にはたまったモンじゃないでしょう。紙の向こうの数多の受たちごめんなさい。

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