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六青 みつみ

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ボーイズラブ・レビュー


蒼い海に秘めた恋の番外編です。
何回か発行日が延びていたような気がします。
ま、もう待つのには慣れましたけども。


この作家さんの書くボーイズラブ・ファンタジーは、♂×♂というBLファンタジーに輪を掛けて、世界観も登場人物(主に受)の健気さ加減もファンタジーです。
こんなに一途な恋人がいればいいのに! そしたら全力で守るのに……と、思わず胸キュンしてしまうわけです。

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。
“エリィは、おれの好きな人。でもエリィが好きなのは別の人。おれは身代わり”記憶障害を持つルースは、忘れないようにそれを手帳に記した。研究所所長のエリィにとって、一時間程度しか記憶が保てないルースは、都合の良い存在なのだ。だからエリィは、去った養い子に似た容姿のルースを気まぐれに所長室に呼びつけ、身代わりに抱く。一方的で身勝手だけど、あなたが好き―。切なくも愛おしい恋物語。

エリィ、なんつー鬼畜な男!
まぁ、本編でも養い子に対してさんざんな仕打ちをしたあげくに、その当人から可哀想呼ばわりされてしまった、ある意味ちょっと哀れな憎まれ役だったわけですが。 離れていってようやく自覚した養い子への愛に気づいたもののそっちは既に手遅れなので、今回は見た目がちょっと似ていた清掃員の少年を身代わりに慰み者にしてしまいます。
その少年、事故が原因で記憶を1時間程度しか保っていられないので、たとえエリィが少年のことを違う名前で呼んでも、裸に剥いて無体なマネをしても、1時間後には何事もなかったことになってしまうのです。
人の障害につけ込むとか、サイテーじゃなかろうか……。
と、ちょっと本気でこの男の人格を疑ってしまいました。

少年は、エリィに呼び出される度に「ショア」と違う名前で呼ばれ、自分は身代わりなんだと悲しみ、でも悲しんだ気持ちごと忘れてまた呼び出され……ということを繰り返されます。
すると、頭は忘れても身体は悲しい気持ちを覚えていて、忘れているはずなのにエリィを見ると悲しくなったり切なくなったりするようになってしまいます。

この無自覚の健気さがもう!

エリィがいつの間にか少年自身を好きになってくれてホントに良かった。
これで最後まで身代わりのままだったら、エリィは立派に人間失格です。

どさくさに紛れて途中でショアと再開したりしてますが、お互いいい大人なので、話の本筋をそれてのド修羅場とかにはなりませんでした。


ルースの1時間以上を積み重ねられない健気な恋が実って良かったし、エリィも可哀想じゃなくなって一件落着といったところでしょうか。

読み終わって2冊並べると、ちょっとほっとした気持ちになったのでした。

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