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かわい 有美子

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ボーイズラブ・レビュー
上海金魚、買わないと……。
以前買おうと思った時に品切れで、そのまま忘れていたんですが、この作品のリンク作ならば探す価値はある！　地道に探すことにします。

この作品、ぼけーっとアマゾンを漂ってたら、妹がひょいと後ろから覗き込んできて、

「たぶんこれ面白いで～」

とのたまった作品。
なんで？　と訊いたら勘、と答えよったので、かつて押入にホモ御殿を築き上げたピンク色の実績に敬意を表して購入してみたのでした。

結果は大当たり。
ボーイズラブを自ら買い求めることはほとんどなくなったとは言え、奴の嗅覚はまだまだ捨てたものではなさそうです。


以下ネタバレ妄想注意！

紹介文です。
若手建築士として注目を浴び、己れのルックスにも自信を持っていた北嶋は、とあるコンペでホテルマンの牧田と出会う。その落ちついて控えめな物腰を軽んじ、コンペで最優秀賞を逃したことで牧田にいちゃもんをつける北嶋だったが、常に大人の余裕を持つ牧田に諫められ高慢な鼻をへし折られてしまう。それをきっかけに牧田の人間性に触れ、恋に落ちてしまった北嶋は、思い付く限りの策を弄するのだったが…。

とりあえずだ。
受がウザイ。
もう性格最悪。絶っ対に！　こんな奴とは仕事をしたくない。
中身は最悪でもいいのでせめて猫被れるようになってから社会に出てこいこの自己中性格ブスめが！！

……というくらい、気に食わない男です。
そこそこの実力に、その実力以上の自信を持った、鼻持ちならないイケメン男なのです。
友人の紹介で行ったコンペ説明会に遅刻する、しかも説明中に寝こける、その当然の帰結として負けたら、今度は出来レースを疑った挙げ句、「出来レースだったんじゃないの？」と主催者ホテル担当者に直訴に突っ込んだりする、厚顔無恥もここに極まれりというアホです。
普通、思ってても行かないだろ！？
紹介してくれた友人の顔を原形なくなるまで踏みつぶすくらいの暴挙ですよ、ありえん。

しかも１人で大騒ぎして、抗議に行った当人に恋してしまいます。
それがまた！　その攻めがイイ親父なんですわ！
出来る男の代名詞みたいな攻です。
三十代の若さにして老舗ホテルの部長。
物腰柔らかで腰にクる美声の持ち主でオトナです。

惚れるのも分かる。
分かるけど、ぷちストーカーしちゃう受はやっぱりウザイ。
押して押して押しまくって、なぜか落ちてくれた牧田ですが……。
ホントにそれで良かったのか。
他にもっと良い男がいるんじゃ……と思ってしまいます。
いくら顔が良くてそこそこ仕事が出来ても、あの性格の男が恋人じゃ、色々と苦労しそうです。

しかも、さんざんごり押しして、いざベッドへってなった時の受が涙目で言った台詞が、

「痛いのはイヤ」


……。
いや、ないわー萎えるわー……。
イヤがカタカナなのにまずイラッと来る。


とにかく最初から最後までうっとしい受男でした。
攻親父の存在あっての面白さです。
受も、これから彼を見習ってオトナになっていけばいいのになと思いました。

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ボーイズラブ（BL）