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きたざわ 尋子

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ボーイズラブ・レビュー


啼けない鳥に連なるシリーズの最終巻だそうです。
製薬会社に勤める天才研究者(受)のお話で、メインカップルはふたつ。
今回は啼けない鳥とは別のカップルメインの話だったんですが、どうやら私、真ん中2冊を読んでいないようです……。
あちゃー、と思った時には後の祭り。
最終巻から読むことになってしまいました。
割とよく、こういう過ちを犯しているような気がします。
自分の蔵書と記憶を管理し切れていない良い証拠ですね。
精進します。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
長和製薬の創薬研究所に勤める充絃。恋人の久保寺の腕に抱かれて日々幸せを感じつつも、長和製薬が業界一位となったことを受けて激化する抗議団体の活動が気がかりだった。久保寺が不穏な周囲を警戒する中、隙を突かれた充絃は何者かに拉致されてしまう。殺人兵器を作るよう脅迫されるが、充絃は久保寺の助けを信じ、抵抗を諦めなかった。そして久保寺も、充絃を取り戻すためにある決断を下す―!シリーズ最終巻。

なんかこの作品ではすでに久保寺×充絃のカップルができあがっちゃってたんですよね。くっつくまでのあれこれをすっ飛ばしてラブラブっぷりを読んでしまったわけです。
なにしろこのカップル、すでに好いた惚れたの話はとうに過ぎていて、今や結婚しようかもうちょっと先にしようかという話をしていやがるのです。
もう好きにするが良いさとちょっとや探れてしまいました。

天才養成機関で英才教育を受けた割には、常識的で他者とのコミュニケション能力のある受は、世間知らずではあるものの冬稀よりは感覚が一般人に近い研究者でした。
しかもなんかアクティブです。
ガーデニングをはじめてみたり、猫を飼ってみたり。
日々の営みが人間らしいのです。いいことですね。

で、幸せに暮らしていたわけですが、ある日、外出先でライバル会社に捕まり、転職を強要されてしまいます。
護衛を遠ざけて薬を使って社内にご招待、閉塞感溢れる部屋で神経を参らせて書類にサインを迫り、そのまま家にも帰さず社内で研究をさせる……。


こんな強引なヘッドハンティングってどうなの!?


外部との接触を断って、嫌な人間と同じ研究室で研究。
こんなストレスの中で研究者が仕事に打ち込めると本気で思ってるなら、この会社は早晩、潰れるに違いありません。アホですね。

攻が一生懸命、充絃を取り戻すべく走り回り、何と製薬外車内に侵入、ちょっと危ない花火を何発かぶちあげ、どさくさに紛れて無事救出に成功、めでたしめでたし。
……もうちょっと一連の救出劇に緊張感あっても良かった気はしますが、充絃は十分頑張ったと思うのでまぁいっか。


ちなみに充絃がサインさせられた書類。
充絃は旧姓でサインしていたんですが、サインした時にはすでに婚姻届を提出済みだったので書類は無効という、幸せなオチがあったのでした。
男同士の結婚に当たるパートナー制度とか、このまま時代が進んだら普通に法律が成立しそうだなーとちょっと思ってしまいました。

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