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ボーイズラブ・レビュー
年末年始で積読をずいぶん消化しました。
我ながらすごい勢いで読んだと思います。
が、本が増えるスピードはあんまり変わっていないので、恐ろしいことに新たに加わった積読専用本棚はすでに半分以上埋まってます。
まだ設置してから2か月も経っていないのに!
駄目だこのスピード、早く何とかしないと……っ!!
この作品もずっと積読されていたわけですが。
いやー、何でもっと早く読まなかったんでしょうか。
つか、シリーズなんですが、2巻出てから読んで良かったです。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
内容紹介 赤字続きで休業に追い込まれたフレンチレストラン「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」復活のため、本社外食事業本部から出向してきた鷺沼理人は、若手シェフ・久我修司の引き抜きを試みる。 確かな腕を持ちながら暴力沙汰を起こし、今は実家に戻っているという久我は、理人の依頼を「あんたが気に入らない」と言下に拒否する。それでも通い続けてくる理人に久我が提示した交換条件は「言うことをなんでも聞く」というとんでもないものだった。 しかしある理由から店の再興を失敗できない理人は、その崖っぷちの選択を呑むことに――。
“夢の庭”(Le Jardin des Reves)の実現は果たして――。
潰れかけのフレンチレストラン復活譚。
で、支配人(受)が真っ先にせねばならなかったのがシェフのスカウト。
まさに箱はあるがメインの中身がない状態からのスタートです。
しかもそのシェフ(攻)は、必死で日参して土下座までした支配人に、言うこと何でも聞くなら働いてやってもいい、と、割とすごい条件を出してきます。
そして、以前一緒に働いていた少年院帰りのパティシエと、引きこもりから社会復帰に向けて鋭意努力中の弟を連れて職場にやって来たのでした。
もう端から見たら問題大ありの従業員です。
心中を察して余りあるものがあります。
そもそもシェフと方針が合わない。
いや、それ以前にシェフが怖い。
こいつらこんなんでよく恋愛感情になるよなーと、感心してしまいます。
まぁでも初っぱなの印象が最悪なら、もう後は上るだけという話もあります。
何度もぶつかり合って、ちょっとは近づけた二人。
キスだけで終わった、始まりの終わり的な1巻。
いや~、贅沢なストーリー展開です。
すぐに2巻が読める私は幸せです。
ちなみに個人的には、立ち位置が宙に浮いている受の上司の行く末が気になります。
受が欲しいと一言言っただけで、フレンチ業界国内トップのレストランを手に入れようと断言してみせたこの男の動向がとっても興味深いのでした。
あと、パティシエの一(いち、という名前)の短編書き下ろし。
いやこれ長いので読みたい!
一と彼の元高校担任と、その娘の話!
おばさんは、一君てまさかロリコン??
可愛い海ちゃんがっ! というか親戚としての私の世間体がっ!
と、先生に見合い話を持ち込んだりします。
でもこれはボーイズラブなので、娘さんの心配は要らないと思います。
一×先生は確定事項なので!
↓WEB拍手です↓
アキミ