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もしも僕が愛ならばもしも僕が愛ならば
松前侑里

新書館 2008-12-10
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ボーイズラブ・レビュー


実はこの本を読む前に「少年よ耽美を描け2」を読んでおりまして。
ボーイズラブネタが頭の中を乱舞して脳内お花畑状態だったんですね。

で、さて次だ!
とおかしなテンションのままこの作品に手を伸ばし、タイトルを見て、

「もしも僕が受ならば」

と読めて、

ん? もしもって何? もし受ってことは今は攻なのか??
つか、タイトルでわざわざ言うってことは、もしかしてリバ!?

ムダにぐるぐるして、落ち着いて見直してみたら「受」じゃなく「愛」だったという。


それにしてもほのぼのした表紙には癒されます。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。 美邦は勤め先のカフェで気になる親子と出逢う。ゲイだとばれて妻に離婚された慎一と、母に捨てられたショックでしゃべれなくなった瞬。瞬が話せるようになるまで世話をしたいと申し出る美邦だが、慎一の大らかな優しさにどんどん惹かれていってしまう。かつて自分勝手な願いで大切な人が傷つくのを見て以来、恋はしないと誓っていた美邦。そして瞬のために新しい母親を捜そうとする慎一。二人の出した答えは…。

嫁に逃げられた子持ちゲイと、兄相手に失恋したゲイがボーイ・ミーツ・ボーイするお話。 いや、ボーイじゃなくてマンかな、年齢的に。

世間体のためじゃなくて、子どもに「母親」というものを返してあげるために結婚しようとする攻。
攻が再婚するまで一緒に暮らそう、でも好きになっても恋をしてはいけない……と足掻く受。

なんかお互い微妙に重いモノを抱えて出会って一緒に暮らして、お互い癒されていく感じのお話でした。シリアスだけどほのぼのです。
しかし、子どもが大きくなったら、お父さんとそのパートナーをどう思うのかがちょっと心配です。反抗期とか、どーすんでしょうかね。
お父さんが二人……。
うーん。
このお子様は、新しいお母さんより受の方が良いから! ということで、持ちこまれた見合い写真を動物園のヤギの餌にしようとしたりする、なかなか微笑ましい少年なのですが。 どうかそのまま真っ直ぐ育ってくれますよーに。
最近、ときどき子持ちのBLカップルを見かけますが、色々大変だろうなーと紙の中の人々のことながら気になってしまいます。
みんな強く生きろよ、と。


ちなみにこの作品の中にはおとぎ話とか童謡がでてくるんですが、皆様、黒ヤギさんと白ヤギさんの歌をご存知でしょうか。

黒ヤギさんたら読まずに食べた、仕方がないからお手紙書いた、さっきの手紙のご用事なあに?~♪

という、白ヤギと黒ヤギが延々とお互いの手紙を食べ続ける不毛な歌です。
この歌に斬新すぎる新解釈が!

「じつはあの手紙、伝えたくても伝えられない想いを送りあっていたのよ」

「二匹はお互いに、想いを伝えられない関係だったのよ。

つまり……あの歌の白ヤギも黒ヤギもオスだったってこと



なんという腐女子的超解釈でしょうか!
童謡のおちゃめなヤギさんまで妄想の対象です。
でも、もっと恐ろしいのは、そういわれればそうよね! とあっさり丸め込まれそうになった己の腐れ具合だったりします。
世界は萌に満ちていますね!

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