少年よ耽美を描け―BOYS BE TANBITIOUS 2少年よ耽美を描け―BOYS BE TANBITIOUS 2
ミキマキ

新書館 2008-12-25
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ボーイズラブ・レビュー


1巻から続く第2巻。
この手のギャグ本は1巻が一番面白くて2巻以降は右肩下がりにパワーダウン……というパターンが多いのですが、何事にも例外はあるものです。

なんつーか、ですね。

パワーアップしてないかこいつら!?

現状維持なんて生ぬるい!
といわんばかりのハイテンション。
もう表紙から飛ばしてます。

少年よ耽美を描け1 少年よ耽美を描け2

お分かりでしょうか。
1巻では制服着衣・ピンで登場した主人公。
これだけでは彼の属性ははかりかねます。
しかし2巻はどうでしょう。
もはや一目でわかる受攻の見事な役割分担。

萌ポイントを的確に押さえた知的眼鏡攻
戸惑いつつカメラ目線、上半身の着衣乱れも眩しい茶髪受

新年早々なにやってんだと思いつつ、興奮がとどまるところを知らない元旦初萌読書。

これは3巻はやんちゃ受のバンドマンも加わって3P表紙で決まりですかね!

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。

少しずつBLマンガの知識&スキルを高めてゆく新葉。だけどなぜか描いた作品は常識の斜め上を行ってしまい!? BLマンガの頂点をめざす男の子達の悪戦苦闘を描いた、爆笑4コマコメディ第2弾!!

常識の斜め上といいつつ、原始萌はすでに商業誌で実践されている、進化めざましいボーイズラブ業界。
今回の耽美シャスのテーマはズバリ「感染爆発(パンデミック)」
平たく言うと、なんかBL仲間が増えてる!!

最初の犠牲者は、新葉の中学時代の知人・成坂。
外車で校門前に乗り付け、新葉を待つという偉業を達成した男子高校生であります。
男子校に通い、別の学校まで男を迎えに行き、はじめての助手席には男を乗せたかったんだと言い放ったBL体現素養120%のイケメンナルシスト
彼の人生は、新葉によるボーイズラブ洗脳によって坂道を転がるように狂っていきます。漫研に入部してBL漫画を創作し始めた彼の軌道は、もはや修正不能なレベルに到達しているといって間違いないと思われます。


そして二人目は、チームBL(?)の頭脳担当・嶺良の妹である楓ちゃん。
なんと御年9歳におなりの小学生です。
はじめはBL=boys Laught(少年たちの笑い=漫才師)という新解釈を披露してくれたこの少女。兄の偏りまくった蔵書で知識を深め、いつしか新葉と合作、新葉と嶺良の接近ショットでフリーズを要求しスケッチを始める立派な腐女子へと成長してしまいました。
自分のせいで妹をBLの泥沼に引きずり込んでしまった嶺良は、アルバムを眺めながら一人号泣したそうです。自業自得なんで同情の余地はないですね!


さらにますますパワーアップしていた小清水の姉。
胎内にいるときから院長×産婦人科医に萌えていたという彼女、今回はアニメオリキャラに理想的な攻が登場したことによって萌が大フィーバーです。
放送2時間後には同盟ができて8時間後にはサーチできるというすさまじく仕事の早い腐女子の大波を見事に乗りこなす彼女。
配下を従えてオンリーイベントに乗り込むや自らの新刊を完売させ、お目当ての本は弟の同級生(主人公で男)にコンプさせてしまいます。
真顔で萌えキャラの誕生日は盛大に祝うと断言する彼女は、まさしく腐女子の鏡と言うべき存在です、目指したい姿かどうかは横に置いて。


とにかくなんか、登場人物がそろいもそろってレミングのごとく深みにはまっていく様が眩しすぎます。
BL界の神を目指す彼らの戦いは始まったばかりなのです!

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