交渉人は疑わない 交渉人は疑わない
榎田 尤利

大洋図書 2008-10-30
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ボーイズラブ・レビュー


続編がようやく出ました。
1冊目より楽しく読めたような気がします。
相変わらず口の軽いというか、よく舌の回る交渉人(受)です。
いい人過ぎてちょっとこそばゆい気もしますが、なかなかどうして、憎めない受さんです、芽吹さん。

しかし、なんか妙な連動サービスがあるんですよね……。
デコイと交渉人の応募券で全員サービス小冊子、という。
作家さんは違うのになんで抱き合わせなのか。
イラストレーターが同じだからでしょうか。
最近、小冊子にまで食指が動かないんですが、これは気になるような気がしないでもなく。でも結局、郵便局に小為替買いに行く時間がないので諦める羽目になるんですよね。
どーせ全員サービスならクレジット決裁もOK、中身はネットからダウンロードとかで良いのになぁ。
本にハサミ入れるのも気が進まないし……アナログってこういう時は嫌なもんです。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

「俺はいつだって本気です。先輩、可愛い声を聞かせてください」

元検事で弁護士そのうえ美貌と才能まで持ち合わせた男、芽吹章は、 弱気立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として 『芽吹ネゴオフィス』を経営している。 ところが、ひょんなことから高校時代の後輩で現在は立派な(!?)ヤクザとなった兵頭寿悦と なぜか深い関係になっている。
嫌いではない。
どちらかといえば、好き・・・かもしれない・・・
だが、焦れったいふたりのの前に、 ある日、兵頭の過去を知る男が現れて!?

「交渉人は黙らない」待望の続編。

ミニマムなうちに事件の芽をつんでしまえば世の中は平和……。
そんな立派なコンセプトの元、今日も町の小さなトラブルを解決すべく奔走する芽吹さん。 うっかりヤクザな後輩を二人も持ったせいで、一般庶民の枠組みから大きく足を踏み外し掛けることになった、ちょっと可哀想な青年です。

相変わらず、敬語ヤクザの若頭と芽吹のやりとりはポンポンと軽妙で面白い。
全体的にコメディタッチで進んでいきます。

「男はケツの穴のひとつやふたつでグダグダ言わないもんだ」

「二つあったら大変でしょうが。使い分けでもするんですか」



というなかなか愉快なやりとりがあるんですが、いやなに、ボーイズラブ業界で働く受男たちのケツには使い分けできる穴がちゃんと二つあるじゃないですか、何を今更……。

1冊の中で下手したら小刻みに十回もあれこれされることもある重労働の受なのです。
しかも相手は1人じゃないことも多く、下手したらお洋服着てる場面より、裸でお仕事している場面の方が多い受だっていらっしゃいます。

801穴でもなきゃ、こんなキツイ仕事やってられないですよね!

と、ページの向こうから二重ツッコミとかしながらさくさく読み進めます。
とっても楽しく読めるんですが、情緒とは無縁な1冊でございました。
ケツとか穴とか、あげく掘削とか言い出されたらもう、雰囲気にひたる前に笑ってしまいます。

お話の筋には、阿漕なことをやり続けてきた性悪ホストを最後まで信じて依頼人として扱う芽吹の、甘いけど応援したくなる性善説があったりと、結構ちゃんとしっかりした内容だったんですが……。
いかんせん、笑いどころと突っ込みどころが多すぎてシリアス面はクローズアップしにくい気もしたりしなかったり。

兵頭はようやく最後までさせてもらえてよかったね。
(なにしろ1冊目は指までで本番はおあずけ食らってた哀れな攻様だったのです)
兵頭の舎弟に「姐さん!」と呼ばわれながら、なんかこの二人は漫才やりながら末永く付き合えそうな気がするのでした。
しかし、893社会で若頭の姐さんが男っていうのはアリなんだろうか……。
うーん。

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