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大洋図書 2008-05-24
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ボーイズラブ・レビュー


静かなるSM。
昏いけど甘い感じ。
冷たいのに熱い……。

疲れてる時にちびちび読んだのでなんかずーんときました。
これは、なんだろう、面白くなかった訳では全然ないのに、感想らしい感想が浮かんでこない珍しい作品でした。

作中に漂う空気に満足した感じです。

紹介文です。

「悪いんだけど、俺をしばらく 泊まらせてくれないか」

銀行に勤める野田に突然掛かってきた数年ぶりの電話。 それは、大学時代の野田の秘密を共有する男、若杉からだった。 泊めることを了承してしまえば、面倒なことになる・・・ そうわかっていながら、野田は頷かずにはいられなかった。 とっくに終わったはずの関係だ・・・それなのに・・・? 静かな熱病のような恋が始まる!


なんと10年越しの恋です。
しかもSMです。

静かで昏い……ええと、読んでて若干病みました。
でもなんか中毒みたいに最後まで読んでしまうというこのジレンマ。


ストライクゾーンをほんのちょっと掠めて飛び去っていった変化球みたいな作品でした。
萌ツボというわけではたぶんないのに、喉の奥に引っかかって気なって仕方ない小骨のようというかなんというか。

どうにも目が離せないマイナスの魅力があった気がします。
でもそれは読んだ時の私の精神状態がアレだったからかな、恐らく。
とりあえず、元気な時に再読してみたいと思います。

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