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ボーイズラブ・レビュー
ファンタジーです。
竜と囚われてヒヒ爺の慰み者にされている美しい王子様(お姫様じゃないあたりがもうボーイズラブ)と、記憶をなくした謎の美青年なのです。
出てくる国名もキャラ名もALLカタカナ横文字の純正西洋風仕立てとなっております。
いやもうたまりません。
なんか新レーベル創刊な様子ですがこのレーベルみんなこんなテイストなんでしょうか。 オビには、
ビタースイーツでよりDARKな新選択危険領域・拡大中
とあるので、レーベルのテーマカラーは黒で間違いないでしょう。
この作品もタイトルに「黒」が入ってるし!
最近また、雨後の竹の子状態のレーベル戦国時代に突入しそうな気配ですが、色々と特色を出すのが大変なんだろうなぁ。このレーベルが、どこかが黒ければなんでも許されるフリーダムなレーベルになればいいのに、と思います。
ちなみにこの作品で黒かったのは攻めの竜の体色だけで、ストーリーはどっちかというと桃色でした。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
人質として隣国に預けられた王子ラシュリは、男娼のごとく老皇帝の慰み者となっている。そんな彼の前に従者として現れた、過去をすべて失った元剣闘士・ジェイド。一途な忠誠を誓うジェイドだが…。
このジェイドが、じつはラシュリが昔助けた瀕死の竜だったのです!
ジェイドは登場するなり、冒頭付近の初っぱなから受のラシュリに忠誠を誓ってしまいます。
え、いやだって一言も喋ってないし!
つーかいくら二回誓うことになってるからって、あまりに早すぎるんじゃ。
と思っていたらなんのことはない、これはただの前座でした。
本番は中盤以降できっちりありました。
よかったよかった。
竜と言うよりは大型ワンコ攻タイプのジェイド。
最初は、え、なに男色って? どーやんの??
と、よりにもよって主人相手に性教育を要求しちゃうような朴念仁だったのですが、ページをめくるごとに成長して、いつの間にか、
「身体だけが欲しいのではない。心も欲しい。その両方が欲しい。なぜなら俺はおまえに恋をしている。強く恋い焦がれているのだ」
とかいっちょまえのセリフを吐くようになるのです。
いかん。
このたどたどしい説明調の口説き文句、妙に萌えてしまう。
色々と言い訳を付けてジェイドを遠ざけようとするラシュリですが、表面上は陥落寸前、内面ではすでに陥落済みです。
しかし、忠実で美しい従者にメロメロになりすぎて、王様へのご奉仕で気もそぞろになってしまったから大変です。
嫉妬深い王様は、ジェイドに内通者の疑いを掛けて逮捕投獄拷問処刑のフルコースを用意。 証拠もないのにあっさりこういう展開が許されるのは独裁政治の特権といいますか。
いや権力って怖いですね。
この先はもう怒濤の展開です。
ジェイドが牢屋の中で牢番にあれこれ可愛がられているうちにラシュリの国外逃亡の手筈は整ってしまい、愛しい男を置いていくしかなくなります。
最後に一目だけでも! ということで何とか忍び込んだ檻の中であっさり理性を手放してしまったラシュリは、一目見るだけではもちろんすまず、いつの間にか「最後に一発!」になってしまいます。
で、慌ただしくでも感動的にエ口くお別れを済ませたにも関わらず、ラシュリは脱出せずにジェイドの処刑現場に舞い戻り、おまえが死ぬなら私もいっちゃうからね! とばかりに燃えさかる火の中に突進して胸を一突き。
いやいやいや!
向こう見ずにもほどがある!
そこで奇跡が起きてジェイドが竜に戻ってなかったら、このお話はまさにブラック。
業界タブーの悲劇的死ネタ一直線ですよ。
恋って怖いですね。
で、無事、国に帰れたラシュリは竜になったジェイドと末永く幸せに……と美しくおとぎ話チックに結びが来るのかと思っていたら。
最後にもう一山ありました、それ即ち若さ故の本能的な性欲。
ちょ、待て待て、竜になって助けてくれたのは良いよ、実際助かったし感謝してるし、おまえがどんな姿でも好きだよでもね! さすがにその図体で上に乗っかられたら私押しつぶされて圧死確実だしね、色んなところのサイズと根本的な姿形が違うってのは、メインディッシュの肌色シーンをおいしく頂くのに、大変大きな障害になるんだよ、だから頼む、色っぽく誘惑してあげるから二足歩行する人間に変身してくれ、おまえだってやりたいだろ!?
という一悶着です。
なんというか、もの凄い誘い受でした。
もちろん、このボーイズラブ的最後の展開で期待が裏切られるわけがありません。
ものの見事に、お話は桃色大団円を迎えました。
満足満足。
ごちそうさまでした!
人質として隣国に預けられた王子ラシュリは、男娼のごとく老皇帝の慰み者となっている。そんな彼の前に従者として現れた、過去をすべて失った元剣闘士・ジェイド。一途な忠誠を誓うジェイドだが…。
このジェイドが、じつはラシュリが昔助けた瀕死の竜だったのです!
ジェイドは登場するなり、冒頭付近の初っぱなから受のラシュリに忠誠を誓ってしまいます。
え、いやだって一言も喋ってないし!
つーかいくら二回誓うことになってるからって、あまりに早すぎるんじゃ。
と思っていたらなんのことはない、これはただの前座でした。
本番は中盤以降できっちりありました。
よかったよかった。
竜と言うよりは大型ワンコ攻タイプのジェイド。
最初は、え、なに男色って? どーやんの??
と、よりにもよって主人相手に性教育を要求しちゃうような朴念仁だったのですが、ページをめくるごとに成長して、いつの間にか、
「身体だけが欲しいのではない。心も欲しい。その両方が欲しい。なぜなら俺はおまえに恋をしている。強く恋い焦がれているのだ」
とかいっちょまえのセリフを吐くようになるのです。
いかん。
このたどたどしい説明調の口説き文句、妙に萌えてしまう。
色々と言い訳を付けてジェイドを遠ざけようとするラシュリですが、表面上は陥落寸前、内面ではすでに陥落済みです。
しかし、忠実で美しい従者にメロメロになりすぎて、王様へのご奉仕で気もそぞろになってしまったから大変です。
嫉妬深い王様は、ジェイドに内通者の疑いを掛けて逮捕投獄拷問処刑のフルコースを用意。 証拠もないのにあっさりこういう展開が許されるのは独裁政治の特権といいますか。
いや権力って怖いですね。
この先はもう怒濤の展開です。
ジェイドが牢屋の中で牢番にあれこれ可愛がられているうちにラシュリの国外逃亡の手筈は整ってしまい、愛しい男を置いていくしかなくなります。
最後に一目だけでも! ということで何とか忍び込んだ檻の中であっさり理性を手放してしまったラシュリは、一目見るだけではもちろんすまず、いつの間にか「最後に一発!」になってしまいます。
で、慌ただしくでも感動的にエ口くお別れを済ませたにも関わらず、ラシュリは脱出せずにジェイドの処刑現場に舞い戻り、おまえが死ぬなら私もいっちゃうからね! とばかりに燃えさかる火の中に突進して胸を一突き。
いやいやいや!
向こう見ずにもほどがある!
そこで奇跡が起きてジェイドが竜に戻ってなかったら、このお話はまさにブラック。
業界タブーの悲劇的死ネタ一直線ですよ。
恋って怖いですね。
で、無事、国に帰れたラシュリは竜になったジェイドと末永く幸せに……と美しくおとぎ話チックに結びが来るのかと思っていたら。
最後にもう一山ありました、それ即ち若さ故の本能的な性欲。
ちょ、待て待て、竜になって助けてくれたのは良いよ、実際助かったし感謝してるし、おまえがどんな姿でも好きだよでもね! さすがにその図体で上に乗っかられたら私押しつぶされて圧死確実だしね、色んなところのサイズと根本的な姿形が違うってのは、メインディッシュの肌色シーンをおいしく頂くのに、大変大きな障害になるんだよ、だから頼む、色っぽく誘惑してあげるから二足歩行する人間に変身してくれ、おまえだってやりたいだろ!?
という一悶着です。
なんというか、もの凄い誘い受でした。
もちろん、このボーイズラブ的最後の展開で期待が裏切られるわけがありません。
ものの見事に、お話は桃色大団円を迎えました。
満足満足。
ごちそうさまでした!
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アキミ
アキミさんのレビュー読んで欲しくなってしまいました。
先ほどボタンをポチッと・・・してしまいました(いやはや恐ろしい時代になりましたね(汗))