ついに、新たな世界の扉を開いてしまいました。
テニスの王子様ミュージカル、略してテニミュ、初観劇でございます。

イベントほどではないとはいえ、神戸三ノ宮のあたりから、明らかにある種独特の空気を感じ取りました。というか、私は待ち合わせをしていた姐さんと会えるかどうかが心配で、人混みの中で途方に暮れていたのでした。
何とか合流できて良かった……。

なんか神戸に入ってからやたら警察関係の人々が多いなぁ。
と思っていたら、そういえばG8環境大臣会合の真っ最中だったんですね。
そりゃそうだ、いくら人が多いとは言ってもテニミュの人員整理のために兵庫県警があんなに動員されるはずがありません。

鬱陶しそうな顔で、走るな止まるなゆっくり進めとスピーカーを唸らせていた彼ら、絶対思ってたはず。

こんな時にこんな場所に人を集めてくれるなよ……

お仕事頑張ってください、機動隊とか公安とかその他県警の方々。
私たちはこれからめいっぱい萌えてきますので。
と心の中で合掌しつつ、会場入りを果たしました。
アリーナ席の真ん中ぐらいで、ややサブステージの方が近いかな、くらいの場所でした。ほぼ予定通り、幕は上がります。

そこに広がっていたのは、想像を絶する世界でした。

以下ネタバレ妄想注意!


会場は暗転し、シン、と静まりかえるのですが、その半瞬後には観客席全方位からの絶叫です。
大画面にキャストの写真と名前が順々に表示されていくのですが、彼ら1人が映し出されるたびに黄色い声が(もう、Y100間違いなしの黄色い声が)会場中に響き渡ります。

まだキャストは1人も出ていていません。
映像だけです。

……これで本物が出てきたらいったいどうなるんだろうと、若干の恐怖心と多大なる好奇心に胸が高まります。

つか、リョーマ可愛いな。
と思いながら、私はキャラとキャストの顔と名前を一所懸命に一致させていました。 なにしろ予習する余裕とか全くなかったので全てがぶっつけ本番です。
叫ぶ余裕もテンション高める余裕も、まだない未熟者なのでした。

ちなみにそれぞれのキャストは、びっくりするくらい原作に忠実に作り込まれておりました。
特にすげぇな! と思ったのが、海堂と手塚部長と阿久津!
特に阿久津の頭!! あの銀色とつんつん具合は一見の価値があります。
彼は登場時、普通にタバコとかくわえてました。
タスポとかやかましく言い立てるこの状況でこの演出はOK何だろうかという素朴な疑問は、もちろん誰も口にしません。まぁ、中学生には見えないし……エ口ゲーの登場人物に判で押したみたいに「彼女は成人しています」と注釈が入るのの逆バージョンかしらと考えてみたり。
不二は普通に綺麗な顔してました。
そして唯一、リアル中学生に見えるリョーマはやたら可愛かったのです。


彼らは時間いっぱい、歌って踊って走り回ります。
テニスラケットさばきが思いの外格好良く見えたのは……キャストのダンステクが素晴らしかったのか、私がすでにはまりかけているのか、その辺は謎です。
今私の頭の中では「風林火山~」のフレーズと「テニスは戦いだ」というフレーズがエンドレスでリフレインしております。
あれ、雷が抜けてる? とか、うんうん、戦いだったよね、原作でもラケットを突き抜けてボールがすっ飛んでいったり、人間自体が金網にたたきつけられたりと大変な惨状だったものね、と、懐かしくいろいろと思い出しました。

加速する歌とダンス。
手塚が上空から登場したときにはもうどうしようかと。
なんかふわふわ上から降りてくるんです。
これいったいどういうシチュエーション!? ナレーション解説は!?
と半分パニクっていたら、今回のナビゲーターそつとめてくれた姐さんが、「手塚はドイツから帰ってきたところなの!」と教えてくれました。
そんな設定もあった、かな、うん。
みんなで棒ライトをゆっくり振りながら手塚を見上げるものですから、何ともいえない荘厳なというか、どっかの宗教の教主が天から降ってきたか、みたいな雰囲気になってました。
みんな揃ってどっかに行ってしまいそうな空気が流れたのです。
部長恐るべし。

ていうか、やっぱあんたリアルで再現されても引率の先生にしか見えないよ!

彼らは踊るときも喋るときも、基本、ラケットを手放しません。
何しろ、タイトルが「テニスの王子様」であるからして。
この劇場で彼らがテニス部員であることを証明するほとんど唯一の小道具なので、それも当然といえます。
しかし。
その法則も割とあっさり覆されました。

「バイキングホーン」
という技を放つライバルキャラがいるのですが、彼らのチーム、全員海賊のコスプレをしてラケットを剣とドクロマーク旗に持ち替えて海の男の歌かよ!みたいな歌を歌ってました。

もはやテニス部員であることすら放棄している!

これってバイキングじゃなくてパイレーツでは?
という自己ツッコミをなさっておりましたが、いや、問題はそこじゃないんだ(たぶん)。
テニスしようよコスプレしてないでさ!
まぁ、いいんですけども。

あと、立海。
なんか、あのチームの登場シーンだけ観客席の熱狂度合いが桁違いだったような気がします。

沖縄出身チームの沖縄弁(うちなー言葉?)クイズが有ったんですが、みんな空気読み過ぎ。絶対正解の方で拍手しないんだもんなぁ。
なんですか、比嘉中メンバーはユタ州出身ですって。お椀の中の一寸法師って。
沖縄にユタ州なんかありません!(メンバーも言ってたけど!)
これ、関西以外ののりはどんな感じなんだろう。
ちゃんと正しく正解でみんな拍手するんでしょうか。

いろいろなツッコミどころは風呂敷に包んで天袋にでも押し込むとして。
基本、歌もダンスもしっかりしていて良かったなと思います。

が。
何より圧倒されたのは、観客側の反応です。
もうすごすぎます。
叫ぶし飛ぶし、要所要所では絶叫がこだまし、歌の合いの手はほぼ完璧。
一糸乱れぬ合唱です。
予習は完璧、リハまできっちりこなしていますと言わんばかりのそろいっぷりでした。
同行の姐さんも、途中から解説を放棄して最高に盛り上がっていました。
私は切に思いました。


あの棒ライト、出費を惜しまず買っとけばよかった。


なんというか、あれはテンションを上げるためのアイテムのような気がしまして。
こう、手持ちぶさたなのですよ。
振るものがないので手を叩くわけですが、どうも間抜けというか、イマイチ盛り上がりに欠けるというか?

次の機会があれば、もっとテンション高めて一緒に叫びたいと思います、棒ライト握りしめて。



あと、今日、終了後に合流したお二方がいらしたのですが、彼女たちはもう筋金入りでした。
昨日の二回、今日の二回、合計四回の公演を制覇し、帰途につくと仰る。
すごい。すごすぎます。
一緒に食事をしたのですが、いかん、本番中よりテンション高い。
ホントに初対面なんだろうかという盛り上がりです。
なるほど、この盛り上がりがあの会場全体に広がってあのテンションになるのか、と、終わってから納得。
ちょっくらデスノ・L月(よかった、カップリングが同じで)話でも盛り上がり、そのまま解散となりました。

いやいや、濃い1日でした。

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