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言葉もなく、花は言葉もなく、花は
榊 花月 九號

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ボーイズラブ・レビュー


しっとり系の893モノという、なかなか珍しいテイストの作品でした。
妹のホモ御殿・コレクションから掘り出された1冊です。
彼女曰く、

「クオリティ・オブ・ホモやで、私のコレクションは、はははっ!」

とのことです。
そんな、胸張らなくても。

妹の太鼓判付きボーイズラブ、さてさてどんなもんでしょうか。

以下ネタバレ妄想注意!



紹介文です。

別荘地で暮らす19歳の光村草は、実は五辻組先代組長の庶子。五辻の別荘に近寄るなという母との約束を破り、配達のアルバイトで出向くことに。そこで現組長の異母兄・克哉と対面した草は、克哉に惹かれ別荘に通い始める。その想いが兄に対するものではないと気付いた草だったが言うことはできない。そんな草と、克哉は強引に身体の関係を結び…。


初めて会った異母兄が好きになってしまった草。
いやしかし草って。
お母さん、コレってどういう意味で付けたの? とこの子は小さい時に聞かなかったのでしょうか。


とりあえず、出自あれこれの前に名前でいじめられそうな気がします。
最近、えらいハイカラな名前を付けたがる親御さんが増えているみたいですが、よくよく考えてあげて下さいほんと、といつも思います。
その名前、三十代、四十代になってもそのまんま変えられないんだよホントに良いの!? と。(そういう私も自分の名前にトラウマ持ちだしなー)

「そう」て。響きはきれいだけど、漢字にしたら訓読みは「くさ」ですよ。
……うん。思い出した。
そういえばいまだ連載中の銀牙伝説ウィード主人公の犬の名前も草だった、こっちは英語読みで「ウィード」だけど。これ、雑草って意味です。
子犬の彼を拾った野良犬が「雑草のように逞しく生きろよ」みたいなノリでネーミングしていたような気がします。
なので、主人公の名前が雑草なのでした。おそろいですね。

きっと草の母さんも、「こんな生まれだけど逞しく育ってね」という意味で付けたに違いありません。……たぶん。
その甲斐あってか素直な良い子に成長した草。
19歳にして対面した異母兄にゴー○ンされるわ、突然、可愛がってくれていた近所のやさしいお兄さんに告白されるわ、怒濤の性体験に襲われるハメに。
しかも無理矢理されてもやっぱり好きなのね……。
好きなら無理矢理でもいいんかい!

この世界、思いあまって理性を手放す攻が多すぎると思います。

自制心って、割と大事だと思うんですよね、全国の攻の皆さん。
まだ間に合うんで、しっかりと養って下さい、人として大事なところですから!


この作品の何が珍しかったって、組のゴタゴタに攻が負けるんですよ。
組長張ってたのに、叔父に出し抜かれてボスの座を引きずり降ろされ、田舎の別荘に引っ込んで、その側近は郵便配達のアルバイト面接に出掛けちゃったりするんですよ!
うへー。

なんかこう、戦う強い男、裏世界を堂々と渡り歩く危険な男、そんな影のあるステキ攻に受は身も心も支配されて……というパターンが王道なBLヤクザモノ。
なのに、なんか闘争心も特になく、あっさり引き下がってきた今回の攻。
横紙破りも良いところですね。
でもその微妙な投げやり感と虚脱感と解脱感漂う攻様は、なぜか肩で風を切って歩く俺様攻よりも魅力的に見えてしまったんですねー、不思議だ。

実は最後のどんでん返しで叔父が失脚、とかも期待してましたが、それもなく終了。
こういうヤクザモノでもOKなBL業界はやっぱり懐が深いなぁと思ったのでした。

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