邪道 (天網夜譚)邪道 (天網夜譚)
沖 麻実也 川原 つばさ

角川書店 2002-06
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ボーイズラブコミック・レビュー


新刊の山が高くなってます。
新しい小説作品に手を出す気力が目減りしてます。

疲れてくると、とりあえず話の内容は覚えていて、なおかつ好きな作品をまったり寝る前に読み返したくなるのです。
ちなみに前の修羅場の時はLOVE MODEでした。
過密スケジュールじゃなく終わる仕事がもっと増えればいいのにと切実に思う今日この頃。


さて、先頃ようやく完結した邪道コミックス。
小説は怒濤の展開が続き、息を吐く暇もないのですが、コミックスはわりと平和なうちに完結しているので安心して再読できるのです。
邪道祭2008(両作者主催の原画展)まで半年を切り、準備も着々と進んでいるっぽく、個人的に今とても熱いこのシリーズ。

メインカップルは2組。
秀才金髪上司×やんちゃ赤毛受と、
度量の広い甘え上手な王族三男坊黒髪攻×銀髪異種族クールビューティ受。
どっちも好きですが、どちらか選べといわれたら迷わず後者を選んでしまう私は、全7巻のうちこの外伝1冊が一番好きだったりします。
1冊丸ごと、柢王と桂花のお話です。
二人の馴れ初め編なのです。

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。

東国の第三王子で武将の柢王は、魔族退治のため訪れた人間界で、美しい魔族・桂花を捕らえた。憂いを秘めた様子が気になった柢王は,彼を殺さず天界へ連れ帰るが、そのことに不満の声が上がり…。



本編が始まった時にはすでに両想いのラブラブカップルだった柢王と桂花ですが、出会った時は敵同士。もっと言っちゃうと狩る側と狩られる側。
本来なら見つけた時点で問答無用で処分する決まりなのですが――

柢王が敵であるはずの魔族に一目惚れ

お供の人々に苦い顔をされつつどこ吹く風で、天界で一番偉い人(幼馴染みの親友でもある)のところに駆け込み、助命に成功。
肌の色はおろか血の色さえ違う異種族を傍に置くことになります。

殺されると思っていたのにあれよあれよといううちに事態は思わぬ方向に進展し、なぜか直系王族の剣術相手になっていた桂花。
柢王の愛情はいつでもストレートの剛速球ですが、「絶対なんて信じちゃダメよ」と刷り込みのように諭し続けた育て親の影響もあってなかなか信じることができません。

心から信頼できる相手が欲しかった柢王と、他人を信じることが怖くて仕方なかった桂花の距離が少しずつ縮まっていく様子がとても好きです。
この時、桂花が振り向いて応えてくれるようになるまで、柢王は全力で桂花のことを追いかけていました。もの凄い情熱です。

彼らが作り上げてきた絆の原点がここかぁ、と思うと、感慨深いものがあります。


どうでも良いけど、この1冊だけ見たら赤毛やんちゃ受のアシュレイとか、めっちゃ嫌なガキです。
なにしろ心は成長しきっていなくても、身体はほとんど一人前な彼は、桂花のことを本気で殺そうとしたんですから)
赤毛の彼の成長に関しては、まさに待て次巻! といったところ。

サザエさんループな作品も大好きですが、作中でキャラがちゃんと成長していくパターンはわくわくします。
ページをめくると、これまでとは違う顔を見せてくれるキャラがいるかも知れないと思うと、なんか楽しくなってくるので。


ああ……いつか自分の仕事にも成長の跡を見つけてみたいもんです。

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